四百九十四話目 貴「俺の終業時間は二十時」 ページ29
で、クザンと長官室に戻って一時間後。
ようやっと解散になった・・・というか。
つる『あんた・・・まだ帰ってこないの？』
ｸｻﾞ「えっと・・・」
つる『書類がいちまーい、書類がにまーい、書類がｓ』
ｸｻﾞ「ぎゃああああ」
上のようなおつるさんから脅迫とも取れる電話がかかってきたのが要因。
大将殿が帰るならこっちも取り敢えずお開きにしますかｗと言ったようなノリである。
勿論、俺は給仕なので後片付けを他の給仕と一緒に行う。
と言っても食器類を洗い場まで持って行って終わりなんだけども。
貴「あー疲れた」
ガラガラとカートを押しながら廊下を進む。
なーんか変に気を使った。
クザン相手だとどうもね、いつものように喋りそうになる。
貴「食器、ここに置いておきまーす」
「はいよー」
カートを所定の位置に置いたら、後は部屋に帰って今日の仕事は終わり。
と言っても二十時を過ぎるまでは一応起きてなきゃだめだ。メンバーから依頼が来るからな。
例えば、コーヒー注いできてくれとか、夜食貰って来いとか、台拭き持ってこいとか・・・最後のやつは基本長官だけれども。今は何時だと、時計を見ると二十時まであと三十分。
貴「その間に部屋の掃除でもしますか」
貴「お、終業時間過ぎてら」
掃除をしていたら二十時を三分ほど過ぎていた。
今日は追加のお仕事無かったな〜とか思いつつ仕事用の無線を切る。
因みに、ここに来てからプライベート用と仕事用の子電伝虫を貰った。
まぁケータイみたいなものだ。勤務中以外は仕事用は着拒だ。
貴「風呂にでも入るかな・・・」
寝巻を取出し、さて行くかと足を出したとき、プライベート用の子電伝虫が音を立てた。
あー、なんだかなー。誰か予想ついてしまう。
貴「はいはーい。何の用ですかー？」
ｶｸ『レン・・・じゃなかった、A〜』
貴「はいはい、何の用だって聞いてんだけども」
ｶｸ『コーヒー飲みたい』
貴「ああそうですか」
ｶｸ『Aの淹れたコーヒー飲みたい』
貴「勤務時間終ってんだよこちとら。舐めとんのか」
ｶｸ『まだ舐めてないぞ！まぁいつかは舐めたいと思っとるがのう！！』
貴「一回死ね☆」
そう、これである。
勤務時間外のお願いがたまに・・・いやほぼ毎日。
犯人は大体コイツ。一回だけジャブラ。
確かジャブラはペットの鶏が脱走したから捕まえてくれって内容だった。
まぁジャブラに関してはしょうがない、俺も快諾したし。
だがコイツはどうだ！！無いわ！！
四百九十五話目 貴「残業代プリーズ」→←四百九十三話目 貴「胃薬求ム」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
淋 - この時をどれ程待ちわびたことか・・(嬉泣ありがとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2016年11月29日 18時) (
レス) id: 251a646782 (このIDを非表示/違反報告)
桜音羽(おとは)(プロフ) - 更新お疲れ様です！ 結果良いほうだといいですね！ 私も就職内定もらえましたし、大丈夫ですよ！ (2016年11月20日 21時) (レス) id: ff11fad73c (このIDを非表示/違反報告)
狐笛(プロフ) - 更新待ってましたー！！作戦隊長の作品全部好きです！これからも応援してます (2016年11月20日 19時) (レス) id: 5065c368d2 (このIDを非表示/違反報告)
5OG7(プロフ) - 受験お疲れ様です(ヽ´ω`)_旦 続き楽しみにしてます。自分のペースで頑張ってください(o尸ﾞ｀・ω・´)o尸ﾞ (2016年11月20日 19時) (レス) id: c5a0fce0fe (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 次の更新も楽しみだぁ〜♪ (2016年11月20日 10時) (レス) id: e31c017b80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
