【HUNTER×HUNTER】あの奇術師の教育者はこの俺だ！ー子育て編ー (ページ12)

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＋先祖＋ページ12

あと、アクナはわざとスルーしたのだろうか水はぬるぬるしていた。
とことんトリップのチートさを味わったところで怒りの矛先はもちろんアクナに向いた。
どうせこいつが「特典です！」とか言って決めたに違いない。

『・・・・・・これってさ』

「察しの通り、これも特典です！まあ私が特典でつけたのは強化系だけだったんですけどね。つまり、Aさんの性格は几帳面でカリスマ性があるってことです!!」

『いや、勝手にまとめてるけど強化系だけ思いっきり特典だからな!?ペットボトルとかについてるオマケみたいなモンだからね!?しかもその訳分かんない性格って何!?あと、水が滅茶苦茶ぬるぬるしてるけど?!』

「簡単に言えばクラピカさんみたいな感じです。」

・・・あ、確かにクラピカも具現化系だけど特質系に変わるな。
でもあれは“緋の目”になっているときだけだったはず。
俺の場合、緋の目なんて特殊能力はないしトリップして変わったことといえば見た目ぐらいだ。

『じゃあどうして・・・・・・？そして水は何故ぬるぬる?』

「自分で何か気づいていない能力でも備わっているんじゃないですか？例えば特別な種族の末裔だった、とか。」

『いや、そんなの聞いたことねぇ。そして水のぬるぬるについては答えてくれないのか。』

いつの間にかヒソカは眠っていたようで俺の膝を枕にして寝ている。
ヒソカの赤い髪を撫でる。アクナはうーんと唸ると、パンダのリュックから書類を取り出した。あのリュック、一体何が入ってるんだ。

「特に書いてないですしね・・・。ん？ああ!!ありました、備考のところに書いてあります!!
Aさん、凄いですね！忍者の末裔なんて滅多にいませんよ!!」

『はぁ、忍者・・・・・・って忍者!?』

アクナが持っていた紙をひったくって見ると、備考のところに箇条書きのように“忍者の末裔”と書いてあった。
本当にアクナの会社は適当、且つ個人情報保護の意思がない。
あきれたようにため息をついてぐったりすると、例の虚無感に襲われた。

『軽っ!!しかもかなり適当……。』

「書類をまとめたのは私です！((ドヤァ」

『何その無駄なドヤ顔!!すっごくムカつくな!!』

こんな状態で起きないヒソカもすごいと思う。
嗚呼、誰かアクナを俺の代わりに引き取ってほしい。本当にストレス死しそうなんだ。