【HUNTER×HUNTER】あの奇術師の教育者はこの俺だ！ー子育て編ー (ページ10)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:12,525 hit

＋髪とトリップ特典＋ページ10

『ハイ、じゃねえよッ!!なんで俺の・・・俺の髪が、金髪になってんだよ!!しかも蒼い目!!』

「トリップ特典です!ちなみに念も使えますよ。」

『いや何そのトリップ特典。特典がチートすぎるだろーが!!なんだよ金髪って。キャラが被っちゃってんだろがぁ!!しかも何、あっさり念が使えますって。カップラーメンにお湯を注げば出来ます的な感じ!!適当すぎるだろ!!』

長々とツッコミをしたところで、またあの虚無感に襲われる。
ヒソカがびっくりした顔をしているが正直自分が一番驚いています。

「気づいてなかったの？自分の髪の毛なのに。」

『うん、気づいてなかったっていうより知らなかった。』

アクナのぶっ飛んだ性格を誰かに直してほしいところだが、生憎アクナは幽霊のため性格を直そうものなら過去にタイムトラベルしなければいけないようだ。
どこまでも面倒くさいヤツ。
なんでこんなヤツに関わっちゃったんだろ、あの時をやり直したい。
きっとこの金髪という特典を付けたのはアクナだろう。どこまでも嫌なやつである。

「あ、髪の毛を染めても無駄ですよ！すぐ色落ちするように仕組んで・・・ゴホンッ、決められています！」

『しっかりと聞こえたよ!!何無駄に誤魔化してんの?!』

ヒソカが話す間もない連続のボケとツッコミ。これがお笑い大会なら優勝していたかもしれない。
だがここはハンターの世界、お笑いなどあるかどうかも分からない。

「あぁそうそう。Aさん、木刀を落としてましたよ？」

アクナから木刀を渡されるのでとりあえず受け取ったら、ぬめりとした感覚が全身を襲った。
いきなりの事に身震いした俺は、寝かけていたヒソカの顔に木刀を落下させたのである。

『ああ!!ゴメン、マジでゴメンヒソカぁぁぁあああ!!』

「い、たい・・・」

「ですよね～!!Aさん、酷いです！」

『調子に乗るな！元を辿ればアクナのせいだろうが!!なんだよあの木刀のぬめりは!!』

アクナは面食らった顔をした。そして「私は何もしてませんよ？」と本気で驚いているようだった。

ではどうしてぬめりとした感覚が襲ってきたのか。
自分の手のひらを見た・・・＿＿＿