【薄桜鬼】妹想いの兄 (ページ26)

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第二十四章ページ26

気がつくと私は真っ暗な世界にいた。
周りには何もなく、ただ暗いとしかわからなかった。
とりあえず歩いてみることにした私は暗い中を歩いていった。
すると･･一人の子供がうずくまっていた。

A「ねぇ･･･大丈夫?どうかしたのかな?」

私はその女の子に声をかけた。

???「･･･姉さんが･･･私とお兄ちゃんを･･･捨てたの。」

まるで私とお兄ちゃんみたいな状況だったその子に私は悲しくなった。

A「ねぇ、お名前はなんていうのかな?」

???「･･･沖田･･･A･･･。」

名前を聞いて私はびっくりした。
自分と全く同じ名前の子がいるなんて･･･

いや、もしかしたら昔の私なんじゃ･･

私はなかなか理解できなかったけど自分と似ているため昔の私なんだと理解することができた。

A「Aちゃん･･･大丈夫だよ。あなたのお姉さんはあなたたちを捨てたんじゃないと思うよ。お姉さんにも色々あったんじゃないのかな?」

幼少期A「そうなんですか?････姉さんは私とお兄ちゃんを捨ててないの?」

昔の私は私に心配そうに聞いてきた。

A「うん。捨ててなんかないよ。だから大丈夫だよ!」

幼少期A「ありがとう。･･･お姉さん。」

A「どういたしまして(笑)」

その瞬間私は目を覚ました。
どうやら夢だったみたいだった。

私は安心した。

それにしてもかなり懐かしい感じだった。
あの頃の私もそんな感じだたから。

とりあえず私はもう一度眠りについた。

―翌朝―

清々しい朝が迎えて私は今日も一日頑張ろうと思ったのだった。

たとえ労咳でもまだ私は生きている。
だから生きているうちにすることはしておいて、一日一日を無駄にしなように生きていこうと思った。

大切な仲間･･新選組のみんなと共に誠の旗に誓って生き抜いていこう―と。