【薄桜鬼】妹想いの兄 (ページ20)

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第十八章ページ20

楓花に想いを伝えたいけど･･本当のことを言ってしまったら今までの関係が崩れそうで怖かった。

だから今はまだ言う勇気がないから、言う勇気が出たら言おうと思った。

あっという間に屯所に戻ってきた。

Aは俺にお礼を言って部屋に戻っていった。

すると土方さんと一くんがいた。

斎藤「平助･･Aは大丈夫だったか?」

土方さんと一くんは心配そうにしていた。

平助「ああ。何にもなかったぜ。俺がついていたからな。」

斎藤「そうか･･。副長、心配はないみたいです。」

土方「ああ。わかった。平助、ありがとな。」

土方さんにお礼を言われて何のことかさっぱりわからなかった。

平助くんとAさんが飴細工屋に行ってる頃の屯所はと言うと･･

沖田さんは永倉さんの話に付き合わされていました。

永倉「でな。総司。左之の野郎･･すぐ手が出てよ･･もうアレは痛いぜ!」

総司「あ～はい。そうですね。それは痛いですよね。」

僕は新八さんの話が早く終わるように聞き流していた。

永倉「そうだろ!あいつは何ですぐに手が出ちまうんだろうな?少しは話も聞けってのによ。」

総司「はい。そうですね。」

永倉「総司･･聞いてるのか?」

総司「聞いてますよ。ちゃんと。」

僕はだんだん疲れてきて曖昧な返事になっていた。

新八さんの話はすぐ終わらないからそこがめんどくさい。

総司「あの、新八さん。僕･･ちょっと用事があるんで失礼しますね。」

僕は話から逃れようと嘘を言ってその場から出ていこうと思った。

けど―

永倉「もうちょっとだけ聞いてくれよ。あとすこじで終わるからよ。」

総司「本当にあと少しなんですね。じゃあ、あと少しだけなら。」

僕はあと少しだけ話を聞こうと思った。

それが甘かったのだと後で知らされた。

結局新八さんの話は少しで終わる気配がなく･･昼過ぎまで伸びてしまっていた。

さすがにもう無理になってその場から離れることにした。

新八さんには色々言い訳を言って。

そしたらちょうどAと平助も帰ってきたらしく僕はすぐさまAたちのところに行ってみた。Aは全く元気だったため安心した。

その後は普通に食事の時間になりいつもの食事を過ごした。

―その晩―

Aさんの咳は更に酷くなっていました。