第十七章 ページ19
その頃の平助とAはというと。
平助「なぁ、A。どうして急に俺に聞いてきたんだ?」
俺はAに何で俺に聞いてきたのかを訪ねた。
A「最初は左之さんに聞いたんだけど・・飲食店とかしかないって言われて、平助だったら私が好きそうな店知ってるって言ってたから平助に聞きに来たの。」
最初は左之さんのところに行っていたと思ったらなんだか左之さんに嫉妬してしまった。
平助「そうか。俺ならお前が好きそうな店くらいたくさん知ってるよ。」
A「そうなんだね。じゃあこれからは平助に案内してもらおうかな。」
Aが俺に頼ってくれることは本当に嬉しいことだった。
平助「ああ、いつでもいいぜ。どんどん紹介してやっからよ!」
そういった時のAは目がキラキラしててどこから見ても普通の女の子にしか見えなかった。
いつもは隊服を着ていて女の子の格好はほとんどしてなくてもったいないと思ってたけど・・会話してる時でも女の子らしさが出てて可愛いなと思う時がたくさんあった。
心の中で思っているあいだに飴細工屋についた。
平助「ここが飴細工屋だ。」
A「うわ〜たくさん飴細工が売ってある。」
Aは嬉しそうに飴細工を一つ一つじっくり見ていた。
平助「A、欲しいのがあったら言ってくれよな。買ってやるからよ。」
A「でも・・平助に悪いよ。」
平助「いいって!じゃあ、ひとつだけ選んでくれよ。」
Aは遠慮していたが俺はAの喜ぶ顔が見たかったため無理やり一つ選ぶように言った。
A「じゃあ、このうさぎの形をした飴がいいな。」
平助「これだな。じゃあこれをお前に買ってやるよ。」
A「ありがとう、平助。今度お礼するね。」
お礼なんていらないのにと俺は思ったが・・折角Aがそういうのならありがたく受け取ろうと思った。
飴細工を買ったところで俺とAは屯所に帰ることにした。
Aは体調があんまりよくないからあんまり連れ出したら土方さんや総司に怒られてしまう。
本当はもっとAと町をぶらぶらしたかったけど・・また今度Aがよくなった時にしようと思った。
A「平助・・今日はありがとう。少しの間だったけどすごく楽しかったよ。飴細工まで買ってもらったし。本当にありがとう。」
笑顔で俺にお礼を言ってくれた。
その姿が愛しく思えた。
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - あけましておめでとうございます。久しぶりです。終わりましたね。お疲れ様です。 (2015年1月17日 16時) (レス) id: eede5b9ca7 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん - 久しぶりに読みました。 (2014年5月31日 8時) (レス) id: a4068e100d (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 久しぶりに読みましたー (2014年2月18日 11時) (レス) id: 5ea111d694 (このIDを非表示/違反報告)
紫月 - いいですねぇ!感動しました(≧∇≦) (2014年2月18日 11時) (レス) id: c7aade7074 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - 相変わらず良い話でしたーありがとうー (2013年9月1日 14時) (レス) id: a4068e100d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろ | 作成日時:2013年3月26日 12時