【薄桜鬼】妹想いの兄 (ページ13)

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第十一章ページ13

A「ふふっ、気にしなくていいよ。まだ大丈夫だから。」

千鶴「でも早くちゃんと治療してもらわないとAさん･･死んでしまいますよ!」

私はAさんに死んで欲しくなかった。
ちゃんと治療をして欲しいと心の中で思っていた。

A「それは無理かな。私には新選組でするべきことがたくさんある。だからここから離れるわけにはいかないんだ。けど、ちゃんと薬は飲んでるから大丈夫。心配してくれてありがとう。」

千鶴「そうなんですか･･･わかりました。けど、無理はしないでくださいね。あとこれからは私がAさんの看病をします。いいですか?」

私はAさんの看病をするとAさんに言った。

A「うん。わかったよ。じゃあ千鶴ちゃんにお願いしようかな。あっ、お兄ちゃんには内緒で。」

千鶴「はい。わかりました。」

A「さてと、もう起きようかな。そろそろ朝食ができるころだし。千鶴ちゃん行こうか。」

千鶴「はい。行きましょう。」

私はAさんと一緒に朝食が置いてある部屋に向かった。

一方その頃の僕はというと･･･

一くんと一緒に朝食の支度をしていた。

総司「一くん･･Aの事なんだけど、Aって本当に風邪なんだろうか?」

斎藤「ああ。風邪だと思う。」

一くんは風邪だろうと言った。

総司「そっか。ならいいんだけど。最近咳が酷いから気になってたんだ。」

斎藤「本当か!総司。咳がかなり酷いのか?」

一くんは驚いた表情で僕に聞いてきた。

総司「えっ･･うん。どうしたの?一くん。急に。」

斎藤「あっ、いや･･なんでもない。」

明らかに一くんの様子はおかしかった。

一くんはAが労咳だということを知ってるのに何でそんなに驚くのか僕にはわからなかった。

斎藤「総司･･Aの咳がひどかったら言ってくれ。頼んだぞ。」

総司「うん。わかったよ。」

一くんが僕に頼んでくるなんて･･･そんなにもAは危険な状態なのかと思った。

斎藤「総司･･そろそろ運ぼう。皆が待っている。」

総司「そうだね。運ぼうか。」

僕と一くんは朝食を運んでいった。