1話 ページ3
アタシの父親は結構大きい会社の社長で、それなりに金もあったし、アタシも大事に育てられてきたと思う。
よく街で、親に虐待されて亡くなった子の話や、金に目が眩んで自分の子供を売った親の話を聞く。
大丈夫、アタシは両親に愛されている。だから大丈夫。
ずっと、そう思ってきたけど。
父親の会社が潰れた。おまけに父親は借金まみれ。
母親は、そんな父を見捨て、さっさと実家に帰ってしまった。
一人娘である、アタシを置いて。
大勢いた使用人も皆いなくなって、家には父親とアタシだけ。
父親はアタシに当たって、何度も暴力を振るった。
借金がある癖に賭け事にハマって、お酒に溺れて。
でも、アタシはまだ、大丈夫だと思い込んでた。まだ死んでないし、家からも追い出されてないから。
でも…ある日こんな会話を聞いた。
「とっとと借金を返せ!!賭けをやってる暇があったら働け!!」
「む、無理だ!娘もずっと家にいるから、置いていく訳にもいかない…!頼む、もうやめてくれ!!」
「!娘…おい、オヤジ。その娘連れてこい。お前の娘の容姿次第で、お前の借金、見逃してやるよ。」
借金取りと、父親の会話。
娘がいるから置いていけないと父親らしいことを言っているが、多分アタシは売られるんだな…そう思った瞬間。
「おい、彩紗、父さんだ。お前に頼みたいことがあるんだ、ちょっとこっち来い…って、お前どこいくんだ!!」
気づけば動いていた。
あんな下衆どもに売られるなんて、絶対嫌だ!!
「チッ、どうせ逃げらんねぇのに逃げ出しやがって…ほら、捕まえた。
おいガキ、ちょっと顔見せろ……おっ、綺麗な顔してんじゃねぇか。おいオヤジ、コイツ貰ってくぞ。」
「あっ、ああ、娘をやるだけで借金が帳消しになるならそれでいい!!」
…最悪だ。アタシの人生終わった。
アタシはコイツらに売られるんだ…!
もう夜になっていた。満月が綺麗に輝き辺りを照らす中、アタシの心は沈んでいた。
「オラ、さっさと歩けこのクソガキ!ほら、そこの路地裏に入れ…」
「そこの男性!!この少女は何故縛られているんだ?ちょっと事情を聞きたいのだが!!」
いっそ自サツしようかな…そう思っていたアタシと、アタシをずっと罵っていた借金取りの目の前に、
炎の羽織を羽織った、刀を持っている派手な髪の男性が現れた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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舞(プロフ) - 雛鶴さん» いえいえ^_^ いくらでも派手に待ちますよ!! (2023年4月3日 22時) (レス) id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
雛鶴(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます…!少しでも早く更新できるよう頑張ります! (2023年4月3日 19時) (レス) id: 08d7fa0569 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 雛鶴さん» 更新頑張ってください^_^ 応援してます٩( ᐛ )و (2023年4月3日 0時) (レス) @page12 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
雛鶴(プロフ) - 七星 麗華 (ななぼし れいか)さん» ありがとうございます、楽しみにしてくれているのに申し訳ありません…話の構成考えてるとこです!頑張ります! (2023年3月18日 16時) (レス) id: 08d7fa0569 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 最近、更新がなくて、寂しいです…雛鶴さんのペースでいいので頑張って下さい!! (2023年3月18日 15時) (レス) id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛鶴 | 作者ホームページ:https://lit.link/HinatsuruFT4
作成日時:2021年12月23日 17時