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9話、…ん?なんで怒られてるの?私、 ページ10

煙草の煙は車の窓から吸い込まれるように消えていくのを横目で見た
べ、別に今の煉獄さんの顔が怖くて見れないわけではッ!!ぁああっ!!極道相手に何をッ!!私は何を言っているんだッ!!
後悔先に立たず!!
もう喋るな!命が幾つあってもこのままじゃ足りないッ!
一息、煉獄さんは煙草を吸い込み静かに息と煙を吐き捨てた
その沈黙に滅茶苦茶、緊張が走った


「……俺の慈悲は受けたくないのか?」
「………私のせいで煉獄さんには迷惑掛けたくないし、別に今回はたまたま不注意で…っ」
「゛たまたま゛?…そうか、なら君はあんな餓鬼どもではなく本物のヤクザに絡まれたら今のように゛たまたま゛なんて温いことが言えるのか?」
「…………」


言えるハズがない
煉獄さんの言うことは一理ある
だけど、今時ヤクザに絡まれる方がレアだと思う
やんちゃなヤツとかは多いだろうが……
それよりも何故に私はこんなに煉獄さんに怒られてるの??
ちょっとムカついてきた


「……仮に名刺を見せつけて゛私この人の知り合いなの!なんか文句でもあんの?゛とか、自分の力でもないのに煉獄さんの背中に隠れてブイブイ言うほど落ちたくないんですッ!!」


言い切った!!
良くやったぞ私!偉いッ!!
ヤクザやチンピラ小僧に絡まれた時は運の尽きってことで転生したら不滅の刃の世界でした!に賭けることを祈るさ!
言い切ったのはいいが、下を俯きながら買ってきた新刊やグッズが入った青い袋を握りしめていた
目を見て言えてたら100点だったね!!
煉獄さんと言えば何を言うわけもなく煙草を吸い終わり、携帯用灰皿に捨てていた
そして、ゆっくりと腕を伸ばし私の肩を掴んで引き寄せた


「…俺は誰にでも名刺を渡してるワケではない…君が気に入ったから渡したんだ」
「…ぇ、っと//」
「君になら別に偉そうに俺の名刺を見せ振らしても文句は言わんさ」


耳元で囁かれる湿った声に瞬きを何度もした
煉獄さんは何を言っているんだ?
気に入った?誰を…??
私は煉獄さんに何か気に入る事をしただろうか?
疑問で頭がいっぱいになりフリーズしていたらクスリと笑う煉獄さんの声にゆっくりと視線を向ければ、超至近距離のイケメンのご尊顔をモロに食らい勢い良く距離を取った


「あわ、あわわ…ぁ゛あ゛っ!?」


ガンッ!!

10話、仲間を見つけた→←8話、太陽のような眩しい笑顔



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(プロフ) - さやさん» 初コメ本当にありがとうございます!これって本当に面白いのかな?って時々、不安になるのでそう言って貰えると凄く嬉しいです!読んでくれてありがとうございますッ!! (2021年11月26日 21時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初コメント失礼します!めちゃめちゃ面白いです!!コン寿郎とか夢主ちゃんのノリとかすごく笑わせてもらいました(´▽`♡)続編の方、いまから読ませていただきます♪ (2021年11月26日 3時) (レス) @page49 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月23日 9時

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