6話、紙切れ1枚が盾になる ページ6
「……君は物怖じしないのだな…俺が誰だか分かっているのか?」
「893さん…?アイツらの上司さん??」
肘おきに優雅に座り、色気が漂う雰囲気でスッと目を細めて問い掛ける上司さんに少しだけ後ろに下がった
いや、近くにいるだけでめっちゃいい匂いするんだもん
ずっと思っていたけどサー!
上司さんの質問に、質問で返すようなキャッチボールしか出来ずに少し困惑していたら
玄関の方から声が響いた
「兄貴ッ!裏が取れました!マジであの女、夜逃げしゃがった!」
「今他のヤツらで情報集めたらそれらしい女の情報が上がりました!!」
「……よし、なら早速お迎えに行くか」
なんという連携プレーだ!
圧巻に押されているうちに上司さんが家から出ようとした瞬間
慌ててその腕を掴んだ
「し、謝罪もまだだし!何よりドアの修理費は絶対払ってよね!!」
「……クッ!確かに、君の言う通りだ!……業者には此方で手配する」
「それと、これを持っておくといい──大抵のことは゛ソレ゛が盾になってくれる」
そう言い残して1枚の名刺を突きだし、どうも…っと言うより先に上司さんたちは家から出ていった
ポツンと取り残された私……
まるで嵐のように去っていった非日常──
「紙切れ1枚が盾になるって……ん゛ん゛ッ!!?」
名刺に目線を落とせば、【煉獄組 若頭 ‐ 煉獄杏寿郎 ‐ 】
そうとてつもなく物騒な名刺を見ては過ぎ去った姿、形もない玄関先を見ては
名刺を見返す
その繰り返しを数回やった所で、漸く事の重大さに気づいた
──とんでもない人に会ってしまった、のか…??
てか、若頭ってどのぐらいヤバいのか?
とりあえずパソコンで調べたら開いた口が閉じなかったのは言うまでもなく
あたふたしていたらドアの修繕業者がいつの間にか来ていたぐらいには悶えていた
《 組織のNo.2は最推しに瓜2つだった件について 》
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棗(プロフ) - さやさん» 初コメ本当にありがとうございます!これって本当に面白いのかな?って時々、不安になるのでそう言って貰えると凄く嬉しいです!読んでくれてありがとうございますッ!! (2021年11月26日 21時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初コメント失礼します!めちゃめちゃ面白いです!!コン寿郎とか夢主ちゃんのノリとかすごく笑わせてもらいました(´▽`♡)続編の方、いまから読ませていただきます♪ (2021年11月26日 3時) (レス) @page49 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年10月23日 9時