41話、違います…ッ! ページ42
もう一口お肉を食べようとしたが、それは煉獄さんによって止められた
「肉が無くなったらもう一度ワインを口にすると良い…また違った味わいになる」
「は、はい……!違う…凄い!えっ!?おぉ…っ!」
「フッ…それを繰り返して楽しむことをマリアージュと言うんだ」
「マリアージュ…」
何だかまた1つ賢くなった気がした
ゆっくりとワインの味を楽しみ、余韻を残しつつお肉を再び口に運ぶ
そうすれば最初に食べたお肉の味わいはまた少し違った楽しみにが生まれた
え、今私は確実に大人の階段登っちゃってる!?
「ん〜〜っ!!」
「気に入って貰えたみたいだな…口に合わないかと心配したんだが…」
「!!口に合わないとか!そんなの贅沢すぎますッ!!」
「おや?貧乏舌と言っていたのはどの口だ?」
「…うぐっ!とても口の中が幸せなこの口です…っ」
揚げ足をとられた
口元に手を押さえ言えば満足そうに笑う煉獄さん
流石にいくら貧乏舌とは言え、これほどまでに最高ランクを口にすれば美味しいぐらいは分かるさ
チラリと煉獄さんの方を見れば、もう段違いの色気に固まった
口に運ぶお肉を掴む箸にさえ上品で優雅──
「……クッ、そんなに物足りないならおかわりするか?」
「〜〜ッ!ち、ちが、っ!」
そんなに物欲しそうに見てた!?
違うのに…っ!煉獄さんの色気に見惚れてました
なんて口が裂けても言えないから、シュンと頭を下げた
シェフに合図を送り、一礼してシェフは食材を取りに席を外した
違うのに…っ!
「…煉獄さんっていつもこんなお店では食べてるんですか?」
「まさか!いくらなんでもいつもこんな食事をしたら流石に舌がバカになってしまう」
「……バカに、」
「寧ろ俺は優しい味の方が好みだな」
優しい味とは??
家庭的って意味なのかな?
その笑みから察するに普段から優しい味とやらを食べているとみた!
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棗(プロフ) - さやさん» 初コメ本当にありがとうございます!これって本当に面白いのかな?って時々、不安になるのでそう言って貰えると凄く嬉しいです!読んでくれてありがとうございますッ!! (2021年11月26日 21時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初コメント失礼します!めちゃめちゃ面白いです!!コン寿郎とか夢主ちゃんのノリとかすごく笑わせてもらいました(´▽`♡)続編の方、いまから読ませていただきます♪ (2021年11月26日 3時) (レス) @page49 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年10月23日 9時