３３話、うわぁおっ！ ページ34
「……帰してください」(５回目)
「断る！さぁ、行くぞ！」
「ムリムリ無理ッ！！何を間違えたらこんな所に辿り着くんですか！？」
「君が見た目を変えたいっと言っただろう？」
「違う！そうじゃない！！」
待て待て待て！！どんな話の流れでこうなるの！？
煉獄さんに流れるように連れて来られたのはとてもゴージャスな黒い外装の高級感溢れる洋服店
今なら分かる！
猫がお風呂を嫌う理由！！
得たいの知らないものが怖いもん！！
首が捥げる程左右に振り続けたが、強行突破された
「煉獄様、いらっしゃいませ！本日はどうなさいますか？」
「そうだな…彼女を見繕って貰えないだろうか？」
「かしこまりました。」
端かも常連客です。っといった流れるような受け答えに、目を点にさせながら綺麗な店員さんと煉獄さんを見比べた
煉獄さんに一礼して「お客様、どうぞ此方へ」なんて笑顔で言われれば大人しく着いていくしかないじゃないか！
恐怖の余り煉獄さんに望みのない助けを求めてみたけど、結果は笑顔で見送られた
解せぬッ！！！
「お客様は大変お肌も白くお綺麗ですので黒なんかは如何でしょうか？より一層、お客様の美しさを引き立てるかと思います！」
「……お任せしますっ」
「はいっ！」
肌が白いのは外に出ないからですよー
引きこもりなだけだから褒めなくても良いですよー
逆になんか傷付く…っ
美しい店員さんのリップサービスも私には響かんぞ！
社交辞令だって分かってるかな！！(卑屈)
泣きそうになりながら、店員さんにあれやこれや進められて
半分投げやりになりつつ、持たされた高級な服を両手に抱え試着室に進められた
なぜ、こうなった？
「……すごっ」
恐る恐る袖を通したのは良いが、こんなに可愛い服だったとは…
いや、もう死んだ目で店員さんの話を流してたのが悪いが…
Aラインのワンピースに刺繍が散りばめられ、足も程よく刺繍で透けて見える辺りが特に可愛い
袖にも刺繍が着いていて密着した服だけど、腕の太さは大丈夫だろうか？そこが心配だ
首もと、と胸辺りにキラキラと光るダイヤがこれまたお洒落だ
流石にほ、本物じゃないよね？
まぁ宝石うんぬんで悩むより先にもっと重大な事件が発生しているんですけどね
ｼｬｯ
「あぁ、頼んだ……終わったか？ほら、ちゃんと見せてくれ」
「あの…っ煉獄さん…その、ファスナーが届かないんです…っ！」
「……よもや！？」
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棗(プロフ) - さやさん» 初コメ本当にありがとうございます！これって本当に面白いのかな？って時々、不安になるのでそう言って貰えると凄く嬉しいです！読んでくれてありがとうございますッ！！ (2021年11月26日 21時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初コメント失礼します！めちゃめちゃ面白いです！！コン寿郎とか夢主ちゃんのノリとかすごく笑わせてもらいました(´▽`♡)続編の方、いまから読ませていただきます♪ (2021年11月26日 3時) (レス) @page49 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2021年10月23日 9時
