4話、生きる為には必死になります! ページ4
「ち、違うんです!!借用書の名前…私のじゃないんです!!」
「……証拠はあるのか?」
「ま、待ってください!ちょ…お兄さん!そこ退けて!」
「ぇ…ぁ、はい」
ことの問題点を思いだし、必死にコイツらの上司であろう兄貴に訴えた
証拠!確かに証拠がなければ──っと巡らせた思考が1つの手掛かりを見つけ急いで仕事用の鞄の元へ向かった
慌てて財布を取り出し、一枚の動かぬ証拠を上司さんに付き出した!
「マイナンバーカード!!ここの名前と借用書の名前……違う!なんなら社会保険カードも出しましょうか!?いや、公共料金請求書でも良いですよ!!?」
「……プッ、クックッ!!必死すぎだろ…っ!」
「ンなッ!?当たり前じゃないですか!!?私の生活が掛かってるんですよ!!」
500万の大金なんてとてもじゃないが、払っていたら私のオタクライフが終わる
そんなの生きる価値がないじゃないか!!
必死に繕う私の姿に口許を押さえながら笑う上司さんにムスッとしたのは言うまでもない
「…確かに、借用書と君の名前は違うようだ──これはどう言うことだ?山本、杉元」
「ヒッ!た、確かに契約書の通りの住所に──やべっ!!?」
「まさか、お前ッ!?何度も確認しただろーがっ!!」
漸く誤解は解けた
これでバンバンザーイ!とは問屋が卸さねぇ
「……それでこの不始末はどう責任を取ってくれるんですか?上司さん?……てか、お前らいい加減に靴脱げよッ!!」
「「…ッ、はいっ!!」」
「…ふむ、少し時間をくれ」
そう言って上司さんは携帯を取り出し何処かへ電話を掛け始めた
少しってどれぐらいですか〜?
私の貴重な時間を返してくださーい
タイムイズマネー!ヘーィッ!
イラついた気持ちを未だに土足で私の楽園に居座っているヤツらに注意すればそそくさと靴を脱ぎ玄関に綺麗に置いてくれた
その点はきちんと出来ているのは、この上司さんの教育だろうか?
なんて思っていたら電話を終えた上司さんがこれまだ恐ろしいほどの笑顔で振り向きドスの効いた声で口を開いた
「隣の家だ…さっさと行け」
「「は、はいっ!!」」
「ぁ、多分隣なら…居ないんじゃないですかね?」
「は?」
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棗(プロフ) - さやさん» 初コメ本当にありがとうございます!これって本当に面白いのかな?って時々、不安になるのでそう言って貰えると凄く嬉しいです!読んでくれてありがとうございますッ!! (2021年11月26日 21時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 初コメント失礼します!めちゃめちゃ面白いです!!コン寿郎とか夢主ちゃんのノリとかすごく笑わせてもらいました(´▽`♡)続編の方、いまから読ませていただきます♪ (2021年11月26日 3時) (レス) @page49 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年10月23日 9時