組織のNo.2は最推しに瓜２つだった件について６

２６２話、拝める日がくるとは…ッ！ ページ18

第2波緊急事態宣言を発令する──!!




舐めてた……マジで、舐めてた
咄嗟に緊急避難所としてお風呂を選択した
当たり前の話ではあるが、此処は普段から杏寿郎さんが使ってる家であり完全なるプライベート空間
日頃から愛用しているシャンプーやら何から何まで──
生活臭の塊である


そして


今、私が全裸で硬直しているのはシャンプーの匂いに対する思考停止であった
ヤバいってレベルじゃないッ！？
間近で感じる居ない筈の杏寿郎さんの存在を──


「……死ぬ、間違いなく私は死ぬ」


お前はもう死んでいる(ｷﾘｯ)

ってキメ顔を全身鏡、顔負けの鏡の前でしておいた
普段の自分が使っているシャンプーだと使いなれてるせいで匂いなんてたまにしか感じられないが、他のシャンプーを使うと此処まで違うとは──
銘柄見ても良く分かんないヤツだし……


「A！着替えは洗面台の上に置いておくからな？」
「あーいっ！………入ってきたらダメですからね？」
「……バレたか！」


バレるも何も樹脂パネルからぼんやりと人影見えてますからね？
そんな保育園児でも分かる事を言わないでほしい
盛大に笑っては杏寿郎さんはその場を離れてくれた
まぁ、本人が楽しそうなら何よりだが…私は笑えない
漸く１人になり落ち着かない匂いの中、済ませた


お風呂から上がり、ふわふわのバスタオルで全身を拭いて
如何にもな高そうなドライヤーで髪の毛を乾かした
隣で見え隠れする黒い服に視線をチラチラ落としつつ──




明らかTシャツに見えないんだよなぁ〜





「…………マジか！？な、生で拝める日がくるとは……ッ！！」


ソレを両手で持ち、目の前で広げる
まさか、コレを見れる日がくるとは思いもしなかった！


ベビードール


またの名を、透け透けドスケベえっちぃ下着！(異論は認める)
黒を貴重としたキャミソールより少し長めで、いや…もうえっちぃ…っ！
兎に角、えっちぃに尽きる

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