258話、私と仕事どっちが大切なのよ!? ページ14
「──山本、俺の家に迎え…場所は分かっているな?」
「…ぁ、はいっ!大丈夫ですっ」
見慣れた景色が続いていた所でUターン
さらば、我が城よ……っ!
上機嫌な若様が逆に怖いんですが…?
…………待って?
「あの…ちゃんと今日中に帰してくれるんですよね?」
「何故だ?」
「はぁ?いや…明日も仕事なんですが…っ」
「俺と底辺企業……どっちが大事なんだ?」
「…………。」
正直、めんどくせぇ男だな…って思ったのは心の内に秘めておこう
面倒な彼女か、何かが?
私と仕事どっちが大切なのよ!?
って言いましたか?
杏寿郎さんとの時間も大切だが、仕事は生活費と信頼がある
キツい選択肢だな…っ
「………そんなに悩むことなのかッ!?」
「いや、生活費と信頼が…っ」
「…………チッ、…今すぐにでも潰してやるか」
「待て待て!待ってッ!?分かったから!仕事は休みますッ!」
うーんっと唸るように考えていたら、有り得ないっとばかりに驚いた杏寿郎さんにポロリと本音を漏らしてしまったばかりに若様が降臨した
簡単に企業を潰すとか言わないでほしいです…っ
キィイッ
ゆっくりと車が目的地に着いて止まったまでは良い
問題がこの首が折れそうなほどバカでかい高級タワーマンションに私の顔は勿論、歪んだ
誰の家に行くって言ってたっけ??
「……私、やっぱり帰るッ!!」
「は?帰す気もなければ、離さんぞ?」
「金持ちなんて嫌いだッ!!」
「はいはい。後でいくらでも聞いてやろうな?」
「ギィイイッ!!!」
軽く流しやがってッ!!
回れ右して帰ろうとしたが腕を掴まれそのまま連行された
「!」
車から降りて見送りする山さんが視界に止まった
普段なら若様を降ろしたら車を走らせるモンだと思っていたから
、まだ居ることに普通に驚いた
私と視線が合ったことに気づいた山さんが深々と一礼する姿に目を丸くした
あの場にいる皆が石田の事を慕っている──。
そんな言葉が、ふっと思い出した
山さんなりのお礼?なのかな??
頭を上げた山さんに向かって手を振れば、満面笑みで手を振り返してくれた
その光景に笑みを深めて見ていた若様の視線にも気づかずに、私は頬を緩めた
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棗(プロフ) - 梅好きさん» 梅好きさんんッ!!なんとお優しいお言葉…ッ!!ありがとうございますっ!頑張りますね! (2022年2月5日 12時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
梅好き - 楽しみにしています!更新ゆっくりでも楽しみが続くので♡お待ちしております! (2022年2月1日 23時) (レス) id: 52503dd19e (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 梅好き(いつも返信すみません お大事になさってください)さん» 趣味の軽〜いフワフワな気持ちで書けるのが占ツイの良い所だと思っているのでッ!!梅好きさんの変態さんを私は読みたいですッ!(大声) いや〜自分の変態ぷりにたまに我に返る時がただあるので、更新が遅くなるのが申し訳ないがッ!書きたいんで書きます!← (2022年1月31日 0時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
梅好き(いつも返信すみません お大事になさってください) - 棗さん» 私は書ききる才能がなくて本当に棗さんや作家さんを尊敬してます!5の時でしたか!読んでいてキュンとしたので棗さんの変態さんっぷりが伝わってきたのかもしれないですねぇ。ニヤニヤ 今回もたまらんですっ!癖にささる!心理描写と展開がストライクですっ! (2022年1月27日 0時) (レス) @page39 id: 52503dd19e (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - 黒猫さん» んなぁあっ!!黒猫さん!分かります!分かり身蒸かし芋ですよ!←(は?) 「さん」付けの破壊力を伝えたかったんです!!いや、ただの「変態」でも私は死にますけどッ!!変態なんてッ!!(大声)ゲスンゲスンッ 共感してもらえて嬉しいです♡ (2022年1月24日 17時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2022年1月2日 10時