組織のNo.2は最推しに瓜２つだった件について４

１８２話、今だけでいい ページ36

「……ん、っふ………ぁっ」
「っ…ほら、次はAの番だぞ？舌を出せ」
「はぃ…っん……ふ、っん」


啄むような口付けの後に重なる舌の蕩ける感覚に力が抜ける
上に覆い被さる視界一杯に広がる煉獄さんの首に腕を回して突き出された舌を絡めた
呼吸が苦しくなると同時に腰を少し動かせば、ｷｭﾝｯとお腹に力が入って気持ちよさが広がった


「…こらこら、１人で勝手に気持ちよくなるんじゃない、ぞッ！」
「ひゃぁあ〜〜ぁあっ、あ…っはぁ…っひぃ、ぅ…っ」
「おや、イッてしまったか？……堪え性の無い子だな」
「……ごめ…っな、さ…っ」


１人で動いてることを指摘されたと、同時に身体の浮遊感と共にずっしりと煉獄さんのモノが深く奥へ入った刺激にパチパチと脳が痺れた
私のお尻を掴みながら落ち着く場所を定めるように動かす煉獄さんの動きに身体はびくびくと震えて声は自然と漏れた
ただ膝の上に乗ってるだけなのに、こうも深く繋がるとは思いもしなかった


「…ぁ、煉……っさん…んっ」
「" 杏寿郎 "」
「……？」
「今だけでいいから名前で呼んでくれないか？」
「〜〜ッ！//それ、殺し文句ってヤツ…っ！」
「……ﾌｯ、なんならこのまま貫き殺してやろうか？」
「あひゃ…っ！？やぁだ…ッ！」


ｸﾞﾘ…ｯなんて聞こえたんじゃないかと錯覚するほど、中が擦れた瞬間に襲ってきた甘い痺れに力が抜けた
怖くなって思わず煉獄さんにしがみついたが本人は楽しそうに耳元で「また、仕置きが増えたな！」なんて見なくても分かるほどの嬉しそうな声で言うものだから嫌な顔になる

" 今だけでいい "

その台詞が本当にズルい
ﾄﾝﾄﾝ…っと背中を叩いて、まるで促す煉獄さんに痺れを切らして小さな…
ほんの小さな声で「きょ…っ寿郎さ、ん…っ」っと口にした瞬間にワナワナと沸き上がる羞恥心に死んだ


「──ッ！？ひぁ…っな、ん…ッ！？」
「ふぅ──っ、すまない…っ伝わってしまったか？」
「もう、これ以上…っおっきくされたらむりぃ…だぁ、あっ」
「……全く、Aは物覚えが悪いのか？それとも…わざと口にして俺とキスしたいのか？」


ギチギチで窮屈だったのが、漸く慣れてきたっと思っていた矢先に再び体積が広がる感覚に息が苦しくなった
ただでさえ凶悪兵器がまだ最終形態でないことへの恐怖
これ以上、進化が無いことを祈る気持ちを込めて首を左右に振って抗議した

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