145話、ゴリラで上等だぁあっ!? ページ48
彩華さんの溜め込んでいた涙も溢れ出し、次々と言葉の暴力が振り掛かってきた
それを黙って受け止める事しか出来なかった
釣り合わない──。
何度も何度も突き付けられる現実
想うことすらダメだと言われてる気になってくる
ガッ
「ッ!!?」
「死んでよ…ッ!お前さえ居なければ私は…ッ!」
「あぁ、彩華!!それはマジでシャレにならないって!!」
「優香里だってコイツのこと邪魔なんでしょ!?だったら邪魔しないでよ!!…ねぇ!早く死んでよ!私の前から消えてッ!!!」
両手で私の首を握り潰さんばかりの力で握られた事に驚いて、抵抗する暇もなく捕まった
人生初の首絞めに合う──!
なんて、冷静になってる場合ではない!
息苦しい…っ!と言うよりめちゃくちゃ爪が…ッ!!食い込んで痛いッ!!
ギャンギャン吠えて目障りだが、血が出てる…っ!間違いなく出てる
血ぃ出てる…ッ!?
「──ッ!痛ってぇえんだよ!!爪がッツ!?」
「…ヒッ!な、なんで…っ離しなさいよッ!!」
「うるせぇえっ!!さっきからピーピー騒ぎやがって!!」
我慢の限界で彩華さんの両手首を両手で掴み力強くで引き剥がした
此処は女として──こんな手首細い女の子にこの握力だけは取り柄がありますよ!私!!に掛かれば引き剥がせれるってもんよ!
お返しとばかりに力強く手首を握れば、苦虫を噛み潰したような表情に曇らせる彩華さんを私は睨んだ
「私が一番ッ煉獄さんと釣り合わないのは分かってる!!なんで煉獄さんが私のこと…す、好きでいてくれるのか全然分からないけど!!私に八つ当たりするなッ!!迷惑だッ!!」
「……はぁ!?意味分かんないこと…ッ」
「言うなッ!!」
逆上した彩華さんの蹴りがお腹目掛けて飛んできた所を寸前のところで手首を離して避けた
女の蹴りは痛いのは知ってるからね
息を切らし、肩で息をし始めた彩華さんと睨み合いが続いたが
優香里さんと手下1が彩華さんの腕を掴んで、逃げる算段を企てていた
「私は絶対に認めないッ!!こんなゴリラ女なんて煉獄さんには釣り合わないッ!」
「猫かぶり女よりはゴリラで上等だッ!ボケェ!」
ゴリラ舐めんな…ッ!
猫かぶって男に媚びるぐらいならゴリラで充分生きていけますぅ〜〜!
力勝負なら女捨ててる私に分があるが、多勢に無勢──
挑発してるけど正直、このまま大人しく帰って貰いたいのが本音であった
146話、力を貸すぜ相棒ッ!!→←144話、何も取り柄がない
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棗(プロフ) - さやさん» さやさん!ありがとうございます!んんッ!夜更かしはお肌の敵ですよ!(人の事言えない)キュンキュンして貰えて嬉しいです!じっくり読んで貰えて恐縮です。ご期待に添えれるよう頑張っていきますので、応援凄く励みになりますッ!! (2021年11月26日 22時) (レス) @page41 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 1にコメさせていただいた者です!笑いながらキュンキュンしてじっくり読み進めていたらこんな時間に!( ; ・`д・´)やっぱりめっちゃ面白いです!煉獄さんのモード切り替えが(*´Д`)お気に入り登録させていただいたので、これからも応援させてください(*´ω`*) (2021年11月26日 5時) (レス) @page41 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2021年11月21日 22時