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138話、意地悪なワガママ ページ41

贅沢にも一度彼の告白を振ったせいもあってギクシャクしている私とは裏腹に何度も言葉にしない告白を受けてるような気がする

ちゃんと応えたい

だけど、私と煉獄さんとては不釣り合いにしか思えないからそこがツラいんだ
少し先を歩く煉獄さんの背中を見てはチクりとする胸の痛みを誤魔化すように私は繋がれた手を少し強く握れば
それに応えるように煉獄さんは手を強く握り返してくれた


「ぁ…っ、その…」
「ん?どうかしたか?」
「彩華さんと……一緒でしたか?」


──言ってしまった。

後悔しかないけど、ずっとモヤモヤするよりは良いハズ…
歩くのを止め、煉獄さんからの視線に俯いてしまった
面倒な女だと思われただろうか──
怖い


「……気にしなくても良い…っと言いたいがAの事だ!気になったから聞いてきたのだろう?」
「……はぃ」
「…正直に言おう!彼女から告白を受けた」
「……っ、そうです…かっ」


私の顔を覗き見る様に視線を合わせてくれる煉獄さんに唇を噛み締めた
やっぱり──
いや、煉獄さんは格好いいからそれは仕方がない
仕方がないのは分かっている
私の知らないところで煉獄さんはモテモテだ
女なんて選び放題の凄い人なんだから──


だったら尚更、私なんか……っ


じわりと潤みそうになるのを必死に堪えた
私が悲しむ権利なんて無いのに…っ
すると優しい手付きで頭を撫でられた


「!」
「そう心配しなくても大丈夫だ!勿論、断ったし…俺が惚れたのはAだからな!」


ふわりと笑う煉獄さんの表情に溢れ出しそうな気持ちが一杯になって鼻がツーンっと痛くなった

あぁ、だめだ…っ


「煉獄さ…っわた、し!煉獄さんのこ──!」


言葉の続きを口にする前に私の声は煉獄さんによって食べられた


「 " ソレ " は俺から言わせてはくれないだろうか?」
「…っ!」
「こんな雰囲気だと俺がAに言わせてる気がしてならないからな!」
「…そんな、こと…っ!」
「良いんだ──今はAの気持ちが分かっただけでいい」


「その上で俺のワガママを赦してくれ──」


そんなコトを言われてしまえば私からはもう、何も言えない
心臓がギュッと締め付けてくるのが凄く苦しい
優しく額に口付けを落とす煉獄さんに涙をグッと堪えた


「すごく…っドキドキしてます…っ!」
「奇遇だな……俺もだ」
「〜〜っ!」


素直な気持ちを伝えれば、耳元で囁かれ
ほんのりと赤く染まった頬を緩ませ笑う煉獄さんにときめかない方が無理な話だった

139話、どっせい!どっせいっ!!→←137話、無責任なので無理です



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(プロフ) - さやさん» さやさん!ありがとうございます!んんッ!夜更かしはお肌の敵ですよ!(人の事言えない)キュンキュンして貰えて嬉しいです!じっくり読んで貰えて恐縮です。ご期待に添えれるよう頑張っていきますので、応援凄く励みになりますッ!! (2021年11月26日 22時) (レス) @page41 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 1にコメさせていただいた者です!笑いながらキュンキュンしてじっくり読み進めていたらこんな時間に!( ; ・`д・´)やっぱりめっちゃ面白いです!煉獄さんのモード切り替えが(*´Д`)お気に入り登録させていただいたので、これからも応援させてください(*´ω`*) (2021年11月26日 5時) (レス) @page41 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月21日 22時

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