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122話、私の心は挫けないぞ! ページ25

強面お兄さんが煉獄さんの席のドアを開けて降りるのを待っているのは重々承知はしている
でも、煉獄さんが降りた先にいるのは完全極道軍団

いや、その若様が目の前に居るんですけどね?

分かってます…、分かってるんだけど、怖じ気付いてしまった
唇を噛み締めなんとも情けない表情をしてるのは自覚ありだ!
ほら、強面お兄さんも困ってるよ…っ!!

頑張れA!負けるな!Aっ!私の心は挫けないぞっ!!



「煉獄さん…っ」
「ん?」
「少しの間だけでいいから…慣れるまで一緒に居て…ほしい…っ!」
「…………。」
「…煉獄さん?」
「…………。」
「煉獄さーん??」
「──ッ!!//分かった!分かったから少しだけ待っててくれ…直ぐ終わる!」
「???」


煉獄さんの手を上から包み直し、ギュッと握っては煉獄さんに仕様もないワガママを言えばフリーズした煉獄さん
呼び掛けにも反応せず、ドア待機してる強面お兄さんに視線を向けても
やれやれ、っと言った感じで笑っていた
漸く我に戻ったけど、暫くは片手で顔を隠し逸らされた
至って切実なお願いをしたつもりだったが、やはり迷惑だっただろうか?


「…迷惑だった?」
「そんなことは絶対にあり得ないなッ!!!!」
「おーけー…今ので少し緊張が解れました!ありがとうございまーす」


通常運転に戻った煉獄さんのお陰で何だか、スンっとなった
ヘラっと笑えばその倍の笑顔が返ってくるからもう、1ヶ月は太陽浴びなくても良い気がしてきた
ゆっくりと名残惜しそうに煉獄さんの手が離れ、車から降りる姿をじっと見つめた
いつまでも車の中に居る訳にも行かないし…うぐっ!


ガチャッ


「大丈夫だ…俺が付いている!何も心配など無用だ!」
「し、信じてますよ…っ!」
「みんな良いヤツらばかりだから信じろ…勿論!俺はその倍は信用されても構わんぞ?」
「…ふっ、はいはい」


ドアを開け、待っている立ち姿は様々だ
格好良すぎて見惚れちまいそうだぜ…っへへ!
なんて心の中は強気で居るが、マジで震えてる
声が!震えてるッ!!

123話、チビりそう→←121話、優しく笑う人



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(プロフ) - さやさん» さやさん!ありがとうございます!んんッ!夜更かしはお肌の敵ですよ!(人の事言えない)キュンキュンして貰えて嬉しいです!じっくり読んで貰えて恐縮です。ご期待に添えれるよう頑張っていきますので、応援凄く励みになりますッ!! (2021年11月26日 22時) (レス) @page41 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 1にコメさせていただいた者です!笑いながらキュンキュンしてじっくり読み進めていたらこんな時間に!( ; ・`д・´)やっぱりめっちゃ面白いです!煉獄さんのモード切り替えが(*´Д`)お気に入り登録させていただいたので、これからも応援させてください(*´ω`*) (2021年11月26日 5時) (レス) @page41 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月21日 22時

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