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121話、優しく笑う人 ページ24

「川だ!!煉獄さん!川っ!!」
「プッ!…くっくっ!もうすぐで着くから…くくっ!」
「そっ!そこまで笑わなくても…ッ!//子どもぽくてスミマセンね!!」
「すまない…本当に君は愛いな」
「うい??」


大きな橋を渡った瞬間に広がる川にテンションが上がるわ上がる
窓を開けて歓喜すれば、笑いを堪えるのに必死な煉獄さんが居た
目元に涙を浮かべながらスリスリと頬を撫でて機嫌を取ろうとしているが、それは火に油を注ぐも同然で──
まぁ普通に不貞腐れた
ブスーッとしていれば楽しそうに煉獄さんに頬を突っつかれる


「そう不貞腐れるな…ほら、アイツらの姿が見えるか?」
「!…いた!!…ぇ、人多くない?」
「今日の日を楽しみにしていた奴らばかりだ…Aも存分に楽しんでくれたらアイツらも喜ぶぞ!」


グィッと私の方へ近づき、指で指し示すように川沿いの方で何人もの人たちが準備に追われていた
参った!想像以上の人数の多さに驚いた
忘れてたけど、煉獄さんの組員って規模がデカかった
想像の倍はいる──つまり?怖い…っ
ビックリしていたら心底嬉しそうに笑いながら、楽しみにしていた部下たちの話をする煉獄さんの表情にホワホワと温かくなった


部下に関することだと凄い優しく笑う人なんだよなぁ〜


「………煉獄さんは?」
「ん?」
「煉獄さんも喜ぶ?…嬉しい?」
「当然!俺も楽しむ気満々だぞ!!」


子ども様に無邪気に笑う煉獄さんの表情は組の若頭とは思えない子どもぽさに仕返しとばかりに笑ってやれば、ソレに気づいたのか両頬を引っ張られるお返しを貰った
理不尽ッ!!


キィッ


徐々に砂利道が多くなってきて緊張も絶賛ピークに差し迫った頃、車が静かに止まった
外見れねぇえっ!!!!
なんか、視線を感じる
絶対、視線を感じるっ!!
陰キャの感が云ってる


「……緊張してるのか?」
「少し、怖い…っ」
「! Aが望むならアイツらを帰らせるか?」


ブンブンブン!!!


何故、そうなるッ!?

全力で煉獄さんの謎の問いに首を千切れんばかりに振った
俯きながら確信のない視線にビビっていたら、大きな手が私の手を包み込んでくれた

122話、私の心は挫けないぞ!→←120話、山は所有できるそうです



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(プロフ) - さやさん» さやさん!ありがとうございます!んんッ!夜更かしはお肌の敵ですよ!(人の事言えない)キュンキュンして貰えて嬉しいです!じっくり読んで貰えて恐縮です。ご期待に添えれるよう頑張っていきますので、応援凄く励みになりますッ!! (2021年11月26日 22時) (レス) @page41 id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 1にコメさせていただいた者です!笑いながらキュンキュンしてじっくり読み進めていたらこんな時間に!( ; ・`д・´)やっぱりめっちゃ面白いです!煉獄さんのモード切り替えが(*´Д`)お気に入り登録させていただいたので、これからも応援させてください(*´ω`*) (2021年11月26日 5時) (レス) @page41 id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年11月21日 22時

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