組織のNo.2は最推しに瓜２つだった件について２ (ページ34)

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８２話、憂さ晴らしページ34

「しら、ら…っないっ！私は何もしてないッ！！」
「だろうな… " お前は " 何もしてなくてもコイツらが手足となって動いてた事ぐらい此方は掴めてるんだぞ？」
「……ッ！」

頑なに首を振り続けるクソ女に重いタメ息を吐き捨てた
近頃、シマで俺の名を使って小遣い稼ぎをしてる連中が居るとの情報を得て、調べてみれば出てくる出てくる
自分の女にした覚えの無い女から、部下にした覚えの無いクソガキども──
目を甘くしていればウジのように湧いてくる害虫ども

「あんまり、おいたが過ぎるとイケないって考えなかったワケじゃねぇよなぁ？」
「ちが、違うんですッ！！私は……ッただ、」
「ただ？」
「……れ、煉獄さんの女とし──がぁっ！！」

顔を伏せるクソ女の髪の毛を再度掴み顔を上げさせれば、未だに認めようとしない姿勢は褒めるにも値しないほど虫酸が走る
コイツの頭には脳ミソが詰まってるのか？
そう聞いてやりたくなった
戯けた事を喋る前にクソ女の後頭部を掴み、そのまま薄汚れた床に練り込ませれば少しは大人しくなった

「誰が誰の女だって？」
「…ぅ…っあ…ったい！ぃた、…あ"ぁ"ッ！！死んじゃ…ッ！し…ぁあ"ッ」
「心配しなくてもこの程度の潰れでは死なんぞ？…少しマシな顔にしてやるだけだ！」

床に叩きつけては髪の毛を掴み、引き上げる
そして、また床に叩き付ける
その繰り返しをすれば、声にならない声も静かになった頃に壁際で待機してた部下に「その辺にしないと喋るものも喋れなくなりますよ」っと言われるまで俺の憂さ晴らしは続いた
だらーっと潰れた鼻から血を足らし、綺麗に整えられていた化粧も傷だらけの肌へと変わり果てていた
髪の毛を鷲掴み引き上げなければ、今にでも床に伏せるほどの脱力感の顔にやり過ぎたとは微塵も思わなかった

Aの髪の毛はもっと指通りが滑らかだったな──。

血でべっとりと絡まった髪の毛ではあるが…

「よもや！これは…少しやり過ぎたか？」
「そんなこと無いですよ！兄貴はいつも優しいですから！」
「うむっ…だがしかし、クソ女のバックに居るヤツの情報を聞きたかったのにコレでは無駄骨だな！」

パッと両手を広げて、わざとらしく言えばそれに同調するように
その場にそぐわない笑いが上がった
部下の一人から濡れた手拭きを受け取り、手を拭きながら力なく床で伸びてるクソ女を見下した
勿論、大方の検討は付いている
コレはただの不始末に過ぎない