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75話、フレンド登録 ページ27

「俺、まだ全然下っ端だけど…先輩たちでもよく兄貴のそういった話は聞くッスけど、ここまで大切にされた話は初めてですよ」


驚き半分の気持ちを隠すことなく話してくれる山さんに思わず言葉を失った
いや、煉獄さん自身が " 気に入ったヤツにしかしない " っと言っていたが…
──って、一体私は何を聞いてるんだが…っ


「Aさんは兄貴とフレンド登録したんですか?」
「? フレンド?ゲーム??」
「ん?…兄貴とヤッたんですよね?」
「な、なな何を突然言い出すのだねッ!?//」
「……え?」
「は?」


話が噛み合わないとはこの事を言うのだろうか?
フレンドってゲームしか知らないんですが…まさか、リアルな友達って意味じゃないよね?
何度も瞬きしては、山さんの何とも言えない沈黙に固まってしまった


「…あれ?兄貴とせふれ関係になったって思ってたんッスけど……違いました?」
「……煉獄さんにそんなメリットあると思う?」
「さぁ?」


その笑顔やめろ!
濁すことを諦めた山さんのストレートな言い回しについ、真顔で答えてしまった
まさかそっち系のフレンド登録だとは思いもしなかったわ
ゲーム感覚なんですね、分かりました。


「……っと言うより何かの間違えで告白された」
「…は?マジですか!?それ…っ」
「これが何と、大真面目なんです!」
「……俺、ただの気紛れだと思ってたんッスけど…っ」
「それな!」


やはり私たち気が合いますなぁ〜〜
なんて感心しつつ、未だに信じられない顔をする山さんに激しく同意した
私も煉獄さんのただの気紛れで構って貰えてるっと思っていたさ
昨日までな!
何度も整理したけど、結果は出ないまま──
もう、何かの間違えとしか思えないのなんの…


「ぁ、山さん!ご飯ってもう食べた?」
「いぇ、まだです…っ」
「? ならそこの信号を左に曲がって直ぐの所にマックあるから食べよ〜っ!お腹空いちゃった!」
「…はい」


おいおい、どうした?その塩対応…
信じられない気持ちは分かるぜ相棒
私も考えるのを何度も放棄したからな!
眉間にシワを寄せて何とも言えない表情を浮かべる山さんの顔をバックミラー越しに見ては頷くのを繰り返した
そうこうしているうちに着きました!我らが低収入民の味方!ファーストフードの頂点!マクドナ〜〜ルド!

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作者名: | 作成日時:2021年11月5日 0時

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