59話、100%の善意 ページ11
「………んっ」
頭が痛い
凄くダルい…っ
でも眩しい
カーテン閉め忘れた?
…覚えてない
あれ?昨日は何したっけ?
……とりあえず、携帯を──
「ん〜〜ん"、??」
ねぇな…めんどくせぇ
何時も隣に置いてるハズなのに…寝落ちして枕元…?
………ない
いやぁ〜先程から伝わるこの滑らかな肌触りの布は何だろう?
まだ寝ぼけてる…?
徐々に覚醒しつつある思考のハズなのに、やたらと目蓋は重かった
とりあえず身体だけでも動かそうっと寝返りを打とうとした瞬間
「……ッ!たぁ…っい」
下半身からくる慣れない痛みにゆっくりと目蓋は開いた
なんだ、あの痛みは…?
それに、此処は何処だ?
え?何…この白いシーツは…
私のお布団は可愛い水玉シーツよ??
少しずつ覚醒していく思考──
昨日は煉獄さんとご飯食べてそれからバーでお酒を飲んだ──!
思い出した記憶と共に蘇る煉獄さんの言葉
" ──下の階に部屋を取ってある…そこで少し休むか? "
何処かで聞いたことがあった台詞
それはもう、攻めが受けを口説き落とす名言の1つであり
夢小説でも鉄板ネタの1つ
これからお前を喰うぞ…?
の隠れ言葉……ッ!!?
いや、待て待て待て!
何故に煉獄さんが私に言う必要があるんだ?
煉獄さんは100%の善意で言ってくれたハズだろう?
あの人は女に困らない
だから私なんぞに手を出す意味が分からない!!
生理痛に比べたら差ほどではない痛みとダルさにゆっくりと上半身を起こした
夢だ……これは夢だ
「ぉ!漸くお目覚めか」
「………んなっ!?んではは、裸なんですか?」
「よもや…昨日のこと…覚えてないのか?」
「……すみません、凄く曖昧で──」
声のした方に視線を向ければ、ズボンは履いてるものの上半身裸で髪の毛をタオルで拭いてる煉獄さんがいた
エッロいなぁ〜〜っ!?
なんて、言うのは当たり前の素晴らしき肉体ボディー
あんな素晴らしき肉体で抱かれたら女はイチコロだろうよ!
ギシッ
「水を飲むといい」
「ぁ、ありがと……って、そうじゃなくって!!昨日の…バーからの記憶が曖昧で…っ」
「だろうな」
水の入ったコップを受け渡してくれる煉獄さんについ、呑気にお礼を言うところだったが、肝心の問題は何一つとして解決していない
それなのに、煉獄さんは何か知ってるみたいだし
60話、女として終わったかと思った→←58話、何処かで聞いた台詞
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作者名:棗 | 作成日時:2021年11月5日 0時