49話、お洒落すぎて震える ページ1
首を傾げたが、気にすることなくエレベーターから降りる煉獄さんにつられて降りた
エレベーターから降りて直ぐにある存在感マシマシの場所に、逃げ腰にはさせてくれない煉獄さんの手に押され
はい。入場〜っ!
「おや、お久しぶりですね煉獄さん」
「あぁ…近くまで来たからな」
「これはとても可愛らしいお連れ様ですね」
「こ、こんばんは…っ」
大人の雰囲気がプンプン漂う想像通りのBarのカウンターでグラスの手入れをしている
これまたお洒落なバーテンダーさんが迎え入れてくれるモノだから緊張が走った
とりあえず無難に頭を下げた
「彼女はバーが初めてなんだ…軽めのモノを頼む」
「それはまた…!このお店を選んで頂きありがとうございます。お客様にとって最高の一夜になるよう務めさせていただきます」
「ぁ、ありがとうございます…っ」
別に私が選んだワケではないが…凄く嬉しそうだ
カウンター席に煉獄さんが先に座ったので慌てて隣に座った
うわぁああっ!!お、お洒落だ…っ!
ただカウンター席に座っただけなのに、この高揚感!すごいっ!
カウンターに綺麗に並べられたミニキャンドルの火がユラユラと揺れてるだけで、もうお洒落!
キョロキョロしたいけど、そんなことしたら恥ずかしいだろう
いや、めちゃくちゃ気になるんですけどね!!
「何をお飲みになられますか?」
「俺はバーボンをロックで……Aはカクテルで良いか?」
「お、お任せします!」
「かしこまりました。」
ニッコリ爽やかに笑う笑みに吹き飛ばされそうになったのを堪えた
もう緊張で一杯いっぱいだ!
煉獄さんの方をチラリと見れば、めちゃくちゃガン見されてた…on,
「随分と大人しいな?先程みたいに辺りを見渡しても良いんだぞ?」
「! 良いんで─…嫌々!大丈夫ですッ!」
「ククッ…そうか、それは残念だな」
先程みたいに──ってのが少し引っ掛かるが
思わずパァアッと輝いたのが自分でも分かってしまい、慌てて遠慮した
手遅れだけど…
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作者名:棗 | 作成日時:2021年11月5日 0時