395話、俺の嫁 ページ7
「──それにしても随分と可愛らしい格好をしているんだな?」
「……?……ッ!!い、や!これは…っ///すること無かったし…みんなの手伝いした…ぁああっ!笑うなぁあっ!!」
「はっはっはっ!!」
指摘されて改めて自分の格好に気づいた
みんなの勢いですっかり自分が今、割烹着姿である事を忘れていたにしてもだ
そこまで豪快に笑わなくても良いだろう!
言い訳を並べる前に段々と恥ずかしくなっていき、着付けが終わった杏寿郎さんをポコポコと殴った
「ははっ!すまない…!まるで新妻のようでとても愛らしいよ」
「うるさい!うるさいっ!///ヒヨコパンチでも喰らえぇえっ!!」
その満面の笑みで何を言ったところで私の機嫌など直るとでも思っていたのか!?
直るけどっ!!!
山さん公認のヒヨコパンチを杏寿郎さんにお見舞いしたが、やはりヒヨコパンチ──
山さんでも立ち直る威力なだけに、杏寿郎さんにはビクともしない
ところが、とても楽しそうに受け入れてるから尚更ムカつく!
「………!」
「本当にこのまま俺の嫁になってくれないか?」
「……あ、ぁ…っご、ご馳走さまです!!」
「ふっ…、返事になっていないな!」
ふんわりと優しく抱き締められ、思わず息が止まったかと思えば
次にはとてつもない破壊力の言葉に心臓が止まった
まさか、杏寿郎さんの口からあの伝説の
《 俺の嫁 》
発言が聞けるとは思いもしなかっただけに、嗚咽を漏らした
杏寿郎さんにとっては真剣な話だとは分かっているけど、そこはオタクの
あと、返事に困るってのもある──。
頭を軽く撫でられ、杏寿郎さんはゆったりと座布団が敷かれた場所へと腰を下ろした
そして優しい笑みでポンポンと膝を叩くものだから
恥ずかしさ半分、嬉しいさ半分で大人しく杏寿郎さんの膝元に収まった
「ふっ、──いい子だ」
「…んっ……杏寿郎…ご飯もう出来るよ?」
額や頬、首筋にまで口付けを落とされエスカレートする前に杏寿郎さんの肩を押した
これは身を守るため…!
此処はヤクザの巣窟
気を緩めてはイケない…っ!
と、頭を落ち着かせた瞬間にやってくる
ぁ、この人ヤクザのNo.2やん!って毎度お馴染みのやり取りを私は何度繰り返せば良いのか
そう、思いながら呆れた笑みを浮かべ視線を落とせば
杏寿郎さんに頬っぺたを突っつかれた
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棗(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2022年5月13日 21時