組織のNo.2は最推しに瓜２つだった件について９

４３２話、ブラッディーカーニバル ページ44

帰宅するや、否や、杏寿郎さんの手厚いご厚意のもとお風呂を先に頂いた


ご丁寧に先ほど行った薬局でいつの間にか買ったであろうリラックス効果が期待できそうな入浴剤も持たされて──



そう言うところだぞ！！！



ブラッディーカーニバルで無ければ入浴剤を高校球児の如く
素晴らしい投球でバスタブに放り投げていた所だが、ここは大人しくした私を褒めてください


あと、我が家にも追い焚き機能付きバスタブがほしいです！






血祭りで苦しみつつも、薬の効果と温かいお風呂のお陰で回復した



「杏寿郎〜？」



「──は？

『みかじめ料の値下げ交渉がしたい。』っと言ったか？」



…………お、おちごとの電話でちたぁあ〜っ！！



マジでビビった
ビビったよ…若様の素の『…は？』の破壊力を先ほど受けた身として言わせて貰うが──率直に言って死ぬ

ポカポカ気分でリビングに顔を出したが最後
ゆっくりと後退りしたくなったが、携帯電話を片手に私の存在に気づいた杏寿郎さんが手招きするものだから大人しく言う通りにするしか選択肢は無かったです…はい



てか、みかじめ料って何ですか？？



「……ほぉ、随分とふざけた言い分だな」

『生活もギリギリだからどうにか少しでいいから下げてほしいっと…まぁ、嘘だと思いますけどねー』

「…だろうな、なら店主にこう言え」





「払うもんも払えねぇならそれなりの対応を取らせて貰う
…今一度よーくその頭で考えろ──っとな」





よく分かんないけど、怖い話をしてることだけは把握


ソファーに座っていた杏寿郎さんに近づけば、そのまま膝の上に抱き寄せられ成すがまま──
聞き耳を立てるつもりはなかったが、如何せん近くに居るものだから聞こえてしまう



私は悪くないですよー！
不可抗力ってヤツで〜す



大人しくしていれば一言、二言、指示を出して電話は終わった

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