428話、見栄を張る値段 ページ40
…………ここで私は悩んだ。
普段使っている物はなんだ?っと聞かれている現在
特に被れや不快感とかそんな悩みもなく
※ (女性の悩みを〜とか言っていたヤツです)
寧ろ安物を使っている現状──
自分の身体の事だから少しでも良い物を使ってやれって思ってはいる
思ってはいるが、生理用品に対するお金の優先順位が低い私にとって杏寿郎さんからの質問に言葉に詰まった
下手に安物を使ってるって知られて、女として──なんて引かれたりしないか?
いや、そんなことする人ではないだろうが…
見栄を張って少しお高めのを買うか……
いやいや、消耗品だぞ…っ!
「……A?…ぁ、女性に聞く質問ではなかったか?」
「いや〜そうです…ねっ!あははっ」
けして言えなかった
見栄を張る値段の価値に悩んでいたコトなど──
気を利かせて席を外してくれた杏寿郎さんに少しの申し訳なさに謝罪した
結局、前から少し気になっていた普段より200円もグレードアップしたヤツを買うことにした
少しでも気分を上げよう!キャンペーンだ
買い物カゴに必要なブツと絶対的に必要な下着から袋
何度も何度も必要経費!必要経費!っと呪文を心の内で唱えながらカゴに入れる作業をした
いや、分かりますよ。分かります。
帰宅すれば良いんですよ…分かります。
言い訳を並べるのが上手くなりつつある現状
これ以上、罪悪感で自分の首を締める前に空気を読んでくれた杏寿郎さんを探せばお薬コーナーにて発見した
「杏寿郎さーん?何をお探しで??」
「! 丁度呼びに行こうと思っていたんだが…薬1つにも沢山種類があるんだな!」
「あ〜薬ならコレが良いです眠くならなくて胃に優しいんですよ」
目を輝かせながら携帯を片手に嬉しそうに話す杏寿郎さんに笑ってはイケないけど笑ってしまった
必要ではない人には本当に必要がないだけに、態々調べてくれたんだなぁっと思うと嬉しさがジワジワきてしまった
チラリと杏寿郎さんの買い物カゴを覗いてみたら、ココアからスープ類のお湯で溶かせる簡単な温かい飲み物──
カイロまで入ってたモノだから流石に笑ってしまった
「……大事にされてるなぁ」
「…?何を当然のコトを言っているんだ?」
「いやいや〜うふふっ」
当たり前ですが何か?みたいに言えるのも凄いけど、言われた方は堪ったもんじゃない
手で口元を覆っては空いている手を振って誤魔化した
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棗(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2022年5月13日 21時