419話、心に響いた言葉 ページ31
「余りそうやって可愛い拗ね方をしないでくれないか?」
「〜〜っ!し、してませーん!」
可愛く拗ねたつもりは一切ないし、寧ろその少し困ったように眉を下げる仕草の方が断然可愛いから止めてくださいっ!
両手の指をワシャワシャ動かしては振り掛かる萌えの対処に苦戦していれば、部屋の中から山さんの悪態付く声が聞こえてきた
合わせる顔が無いならせめて…っ!!
「ま、松田くん!タケノコいっぱい食べてね!私のせいで本当にごめんねっ!!」
「お、お…俺の方こそすみませんでし、たッ!!」
返事を返してもらえた事が嬉しくってつい、口元が緩んだ
嫌われてなくて良かった〜!
ソッと胸を撫で下ろした
その瞬間
チュ…ッ
「〜〜っ!?ん、ん?//」
「フッ…、もう少ししたら此処を出るから用意しておいてくれ
──いいな?」
「う、うぃ…っ」
不意打ちも良いぐらいの口付けに目をパチパチと瞬きをする回数が増えたことが嫌でも分かった
丁度、襖が壁になっているから山さん達にはバレないとは言え…
文句を言うより先に頬を撫でられれば大人しくなる
なんて従順な私でしょう!褒めて良いぞ!
「山本…Aを余りウロチョロさせるな……少ししたら出る」
「は、はいっ!」
「…………ウロチョロ。」
ウロチョロ──。
とても心に響いた言葉をありがとう!
あと、ウロチョロってどういう意味ですか?小動物か何かだと思ってませんか?えぇ?おい…っ
衝撃的な単語に早々に立ち去る若様の後ろ姿を唖然と見送ってしまった
「Aさんは可愛いですからね〜ささっ!行きましょうか!」
「山本…ッ!一発殴らせろやッ!!」
「お断りしまーす」
無駄に楽しそうに笑う山さんに私はギャーギャー吠えたが、効き目はご覧の通りっと言うヤツだった
解せぬ
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棗(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2022年5月13日 21時