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417話、ちゃぶ台返し ページ29

聞き覚えのある声に私と山さんの足は奇跡的とも言えるほど息ピッタリに止まった
山さんの方に視線を向ければジェスチャーで合図してくれた
どうやら目的地は、とてもよく声が通った部屋のようだ



なんで、若様が居るの??



普通に過る疑問は山さんも同じのようで──
閉じることを忘れた口を開けたままに、山さんと暫く視線をかち合わせていた



ここで意見が別れた


山さんは親指を後ろへ向け撤退を指示したが、好奇心旺盛な私は首を振った



若様が若様してるんだぜ?
盗み聞きでも良いから聞きたいじゃないか!



ニコニコ笑顔で私は一歩、ゆっくりと足を進めたがソレを止める山さんは優しく私の肩を掴み今一度止めに掛かってきた
所で私の好奇心は押さえきれるものでない



「いえ…そんな、若が謝る事では…っ俺がふざけた真似したせいで……自業自得ですッ!」
「それでも力加減が過ぎてしまったことはすまなかった」
「男の勲章になるので…ッ全くもって問題ないですッ!!」



謝ってる……あの、若様が謝ってるぜぇ


少し開いた襖の隙間から聞こえてくる会話に耳を全集中!!
していれば、聞こえる聞こえる
若様の大人としての対応…!

チラリと後ろを振り向けば、ちゃっかり一緒に聞き耳を立てている山さんに冷たい視線を送った


共犯者だけど…




力加減──。




まぁ、あれほどまでに凄まじい音が響いたんだ


…え?待って…!?
ガッシャーンッ!の音とこの今現在、話している言葉のキャッチボールを結び合わせるっと──

え?


グギギギギッ


っと錆び付いた機械のように首をゆっくりと山さんの方へ向けた
何かを察した山さんは静かに頷いた



マジか……、



てっきり伝説の 《 ちゃぶ台返し 》 とかそんな感じたと思っていた
なるほど、先輩さんが言った ” 洗礼式 ” ってこう言うことですか……、


ほぇええっ
極道こえぇええええっ!!!


改めて極道って怖い…ってか若様が怖い
ガッシャーンッだよ?ガッシャーンッ!
ほんのり身震いを覚えていたら山さんの顔色が真っ青に変色していることに気づいた時には


──遅かった



















「盗み聞きとは随分と関心する事をするんだな!




君は──」

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(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年5月13日 21時

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