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404話、理不尽極まりない ページ16

「──大丈夫、君は誰の女なんだ?」
「若様の女です!」
「ふふっ、そうだ!──さぁ、行こうか」



嬉しそうに微笑む杏寿郎さんに緊張のせいでずっとドキドキしていた心臓の鼓動も少しは和らいだ気がした
ソッと背中を軽く押され、息を呑むより先に襖の扉が開いた


その瞬間


それまでの騒がしさから一転、静寂を包み込むような静けさに身体が強張った
そんな私を連れ添うよう杏寿郎さんに腰を抱き寄せられ、見せ付けるように大広間の中央を歩かされる新手の虐めイベントに既に私のライフは瀕死状態です


浴びせられる視線の数々が恥ずかしいったら──












「……………。」
「…A?どうかしたか?」
「…少しお世話になった人を見つけてね……その節はどうもありがとうございました! " 宮崎さん " 」
「…………ッ!!」



見覚えのある姿が視界に捉えた瞬間、無意識に足は止まった
自分でもよく分かる愛想笑いで大変素晴らしい挨拶を交わしてくれた先輩さんの元へと私は近づけば、分かりやすく肩を揺らす宮崎さん



反応からして私の事は覚えていてくれたみたい──


それか石田さんと『 お話 』をしたか──、



どちらにせよ若様と一緒にこの場に居る以上、私の存在意義を疑う余地は無いことだけは確かだ

顔を強張らせる宮崎さんを私は冷めた目で見つめた
なんでかって?私の友人を殴った人だからだ





例え、先輩であったとしても──





しかも理不尽極まりない横暴なやり口で、だ





「ほぉ、俺のAに目を掛けてくれたのか……お前が?」
「いぇ…っその、」
「…凄く良い言葉を教えてくれて、ね?……本当に勉強になりましたよ」



杏寿郎さんに腰を引き寄せられ、隣からくる圧力に負けじと
口ごもる先輩さんに追い討ちを掛けた


若様の言い方からしてこの人の信用性は余り無いことが伺えた


あんな態度を普段から下の者にぶつけるヤツの事だ
信用も何も無いことぐらい分かる
私から彼に対する信用度は駄々下がり真っ最中である

405話、勝てっこないや→←403話、名推理



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(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年5月13日 21時

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