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403話、名推理 ページ15

「あ!Aさん!」
「!? や、山さん…っ!」
「Aさんのお陰で料理が2品も増えましたよ!」
「あ、あはは〜っそれは良かった」



ソッと耳打ちする山さんは何も悪気があって言っているワケではないから尚更、気分は複雑だった


いろんな意味で、身体張ったよ!私!!
そんなつもりは微塵もなかったけど…っ


満面の笑みで笑っては一礼して世話しなく奥の方へと消えていった山さんの様子からしてまだ忙しいっと名探偵Aは推理する



「ねぇ、杏寿郎…私も手伝いに──……何デモ無イデス。」



(恐らく)厨房への道を指差しながら、助っ人へ行こうとすれば無言の圧力で腰を引き寄せられ
余計に杏寿郎さんと密着する形になったことから察するに、離れてはイケないと名探偵Aは推理した



「今日は殆どの連中に集まるよう言ってある…顔合わせの意味を込めて俺と一緒に居てくれ」
「………え"ぇ?」
「ん?どうした?何か問題でもあるのか?」
「沢山居る……んだよね?お偉いさんとかも?」
「特別な宴の席ではないから重役どもは来ていないとは思うが、下の連中は全員いるはずだ」



ヒュッと喉が鳴ったような気がした
とんでもねぇことを口にする若様に唖然とする


そんな話聞いてないんですけど??


顔合わせ…とは?
知っていてたらもう少し……もう少しちゃんとした服装とか…うわぁっ


いや、薄々怪しいとは思っていたさ
量エグくね?って……うわぁっ(2回目)



そう言えば石田さんも、夕飯はみんなで取る!とか言ってたような……ぁ、トイレ





































この襖の向こう側には沢山のお兄さん達がズラ〜リと居るっと思うと胃が痛くなり、やんわりとお腹を擦った
ガヤガヤと騒がしい声が廊下まで漏れてきている辺りからお腹がキリキリしていたさ…っ


何度味わってもこの瞬間が嫌だったりする
こう、注目を浴びるってのがそもそも無理であって──



「ふぅ──っ!」
「……そんなに気を張らなくても怖くないぞ?みんな大人しい連中ばかりだからな!」



それは貴方の前だけでは?
大人しくせざるを得ない的な??


じとーっと不信感マシマシで隣で可愛らしく首を傾げる杏寿郎さんを見つめた


怖くない!怖くない!


何より怒らせて一番怖いのは、隣に居るこの人なんだから!
そう思えば少しは緊張も和らぐってもんだい!






グッと私は覚悟を決めた

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(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年5月13日 21時

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