402話、夢ぐらい見させてくれ ページ14
ギュルルルルッ
元気よく盛大な音がその場に響いた
もちろん、私ではない
私でなければ答えは──
「ははっ!すまない!朝からバタついていて余り食べていなかった事を忘れていた」
「……はぁあっ!?ダメだよ!!人間、ご飯、大事ッ!!」
「うむっ……分かったから少し落ち着いてくれ」
人間の活力を舐めないで頂きたい!!
杏寿郎さんの肩を揺さぶりながら力説すれば呆れられた
人間、ご飯、大事!!
「大体、杏寿郎はいっぱい食べるんだからきちんと食べなきゃダメでしょうが!!」
「………ほぉ、面倒見のいいお姉さんみたいだな!」
「まーじーめに聞いてますか!?」
杏寿郎さんの背中を押しては方向は分からないけど、とりあえずグイグイ大広間へと進んだ
楽しそうに押されながら時にはナビをしてくれる杏寿郎さんの気遣いに前方を確認すること数回で私の心は折れたので大人しく杏寿郎さんのお隣にお邪魔します
「この屋敷ムダに広すぎる…っ」
「歴史が古いからなぁ…今は大分減ってしまったが、昔はもっと人が多かったらしいぞ」
「へぇー」
極道全盛期ってヤツですかね?
そんなのあるか知らないけど…
「ぁ、よく映画とかで見たりするカチコミ?されたら襖とか、こうバーンッて開いて ”オラオラ!出てこいや!?” とか昔はやってたのかな?」
「はっはっはっ!Aは随分と面白い映画を見るようだな!」
「……ゆ、…夢ぐらい見させてください…っ//」
「まぁ、そうだな…期待を裏切るようで申し訳ないが、そんなバカな事をウチに仕掛けてくる勇気ある者は今も昔も居ないな!」
純粋な気持ちで本職の人に聞いてみたら笑われたンゴォ…ッ
お屋敷探検してた時ふっと思ってしまった夢を聞いたって良いじゃないか!
今も昔もこの煉獄組に殴り込みに挑む猛者は居ないようで──
その凄さに拍手を送るべきか、否か、
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棗(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2022年5月13日 21時