401話、信頼に応えたい ページ13
「君の前だから正直に打ち明けているんだぞ!」
「ごめんにゃ…しゃいっ!」
ちょっぴり弱気な杏寿郎さんが珍しくってパァッと目を輝かせれば、ムスッと口を曲げた杏寿郎さんに頬っぺたを押し潰された
やっぱり杏寿郎さんは凄い人だな
前向きで明るくって…きちんと
私もそうなりたい
「………こんな事を話すのは初めてだから、かな…少し照れくさいなっ!」
「そんな杏寿郎も受け止めれる器の大きい女になりますっ!」
照れくさそうに笑う姿に胸の奥がキュンキュンと疼いた
どんな杏寿郎さんだって受け止める器の大きい女になりたい
杏寿郎さんのお母様のような──
「Aは凄い
だから俺の傍から放れないでくれ、」
” 寂しいのはもう嫌なんだ ”──そう溢れ落ちそうなほどの小さな声が聞こえた事に思わず、力一杯に杏寿郎さんに抱きついた
こんな杏寿郎さんを私は知らない
知らない事への不安より、杏寿郎さんの消えてしまいそうな弱い一面に不安で押し潰されそうになった
どうしたら──
どうしたら──この人の傍に居れるだろうか?
寄り添えれるだろうか?
「わ、私も…杏寿郎のお母様みたいになりたい…って目標持ってもいい?」
生半可な気持ちや立ち振舞いでは決して届かない凄い人なのは聞いていて分かる
” あの ” 杏寿郎さんが敬愛している人なんだ
正直、無理だって思ってるし…無謀でもあるとも分かってはいる
それでも同じ女性として、こうなりたい!そう思ったから──
少しだけ怖かったけど、杏寿郎さんに聞いてみたら
嬉しそうに笑った
「Aなら出来るさ…!俺は信じる」
「!」
うわぁっと思わずそんな声が出そうになった
こう言うのをカリスマ性っと言うヤツなのだろうか?
相手の望むコトを肯定してくれる──
やる気を…その人を信じてくれる安心感と信頼に武者震いのような震えが体を走った気がした
自然と
この人の信頼に応えたい…!
そう、強く思ってしまったんだ
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棗(プロフ) - 葵さん» コメありがとうございます!評価に関しては全然気にしていないので、気に病まないで下さい!大丈夫です!寧ろいつも読んで頂きありがとうございます。此処まで辿り着くのに貴重なお時間を……まだまだ続きますが宜しくお願いします! (2022年5月27日 22時) (レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 更新されたらすぐに見てます!評価は毎回10点にしているのですが、今更新している9作品名ではスクロールしていたら間違えて変な所の評価を押してしまいました。すみません。応援しています。頑張ってください! (2022年5月27日 1時) (レス) @page17 id: 45176a09e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2022年5月13日 21時