３５０話、熱気 ページ10
そんなふざけた事を考えてなきゃ恥ずかしくって死んでしまいそうなほど、自分の動悸が大変なことになっていた
ソレを誤魔化すように杏寿郎さんの手をニギニギと親指で揉んで、気を紛らしていたが──
一向に杏寿郎さんからの返答が無いことにやらかしたかと、焦りつつも見上げてみれば
薄暗い車内のせいで良くは分からないが……少しだけ、
「…えっと、…杏寿郎さん？？」
「〜〜っ、それは…ッ！些か卑怯じゃ…ないかっ！？//」
「えー、杏寿郎さんだって色気ムンムンで同じこと言うじゃないですか！？……てか、もしかして照れてるの？」
「……ッ！た、頼むから今は見ないでくれ…っ！」
え──っ！！
手は握らせて貰えてるけど、全力で顔を逸らされたら
文句だって言いたくはなる
私の渾身の一撃ではあったが、杏寿郎さんは何時だってこの何倍も凄い破壊力で私を殺しに掛かってるのだから文句の言われはない…のだが……
是非とも明るいところで見たかった反応ではあったのが悔やまれる
じっと貴重な杏寿郎さん反応に次第に緩みそうになる頬を堪えていたら
ひと息吐き捨て、ゆっくりと杏寿郎さんは此方を振り返った
「……っ、期待……してもいいのか…っ？」
「…ぁ…っ…は、ぃ…っ///」
改めて自分がとんでもない爆弾を投げ捨ててしまった事を自覚したし
何より、じわりと熱く伝わってくる杏寿郎さんの視線なのか、体温なのか
分からない熱気に当てられた
──そう、思いたいほど私の頬は熱くなった気がしたんだ。
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
