３４７話、挨拶と紹介 ページ7
「それにしても…本当に良くできた資料だな」
「ぁ、それは友達と一緒に作ったんですよ」
「………その友人はこの内容について知っているのか？」
「ぇ！？ぁ…、し、知らない！こんな風に作ったら良いよ〜的なサンプル？とかやり方は教えてもらったけど、中身は知らない！！」
「……そうか、くれぐれもこう言った機密事項は外部には漏らさないでくれよ？」
本当に杏寿郎さんの切り替わりの速度というか、雰囲気の切り替えにヒヤヒヤしてしまう
悪いことしてなくても、した気になってしまう不思議
忠告するように人差し指を私の方へ向ける杏寿郎さんに全力で首を縦に振った
漏れたらその時は──
そう言われてるような気すらしてくる
「そうだな……特にこのタイムスケジュールは此方としても有り難いな」
「ぁ！それはイチゴさんが……この間、会った二人のこと…覚えてます？」
「あぁ、……その二人はAにとって大切な友人なのか？」
「とっても大切ですっ！！」
大切も大切！！
数少ない私の友人達だ！！
杏寿郎さんが２人を覚えてくれていた事も嬉しかったし、話を振ってくれたことで私のテンションが上がった
「二人とも凄いんだよ！？大人だし！心が広いというか…こう、尊敬したくなるような…杏寿郎さんの事もいい人だって褒めてくれたんですっ！」
「………ほぅ、ならきちんと挨拶しなければな」
「……はい？」
「俺にもAの大切な友人たちを紹介してくれないか？」
「…はい？？」(２回目)
今、なんと…？
あの二人に会いたいと言った？
え？？
会ってくれるのは嬉しいがなんか、普通に恥ずかしい
ただの気紛れとか…社交辞令であってほしいが……
「機会があれば──」などと、笑って誤魔化しといた
「…作り方を教えてもらったと言ったが、二人の勤め先は知ってるのか？」
「えっとー、確か１人は製薬会社？で、もう一人は女性コスメの会社員？？みたいな感じの所って言ってたような…っ？」
「…なるほど、そういった会社は何かと会議が多いからな…資料作成など苦労が絶えないらしいぞ」
やけに詳しいな…？
それになんで２人の勤め先とか気になるの？？
じとーっと杏寿郎さんを不審な眼差しで見つめてはいたが、本人は至って気にも止めず資料に視線を落とすばかりで──
怪しい……っ
普通に怪しいでござる！
私の大切な友達に変なことはしないだろうが……
これはただの杞憂であってほしい
そう、切実に思ってしまった
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
