３４６話、魅力的な提案 ページ6
「勿論、色々と約束事はあるが──……A、１つ良いか？」
「はい？」
「この取り引きに関してAは俺に何を差し出してくれるんだ？」
きたっ！
まさか、此処までイチゴさんの読みが当たるとは思いもしなかった
取り引きに置いての損得勘定──！
抜け目がないやり手の人ほどそこは絶対に重視するから気を付けて！
そうイチゴさんに注意された
どれだけ相手に満足感を与え、此方の損害を如何に減らせれるか
寧ろプラスになれば文句無し！
杏寿郎さんの事だから並み大抵なことでは納得しない
そして私から出せる最大で、これ以上にはないコトは──
「メリットになるかは分かりません…でも、その……っ」
「ん？……あぁ、」
いくら貸し切りとは言え、少し言いづらい内容なだけに
チラリと無言で仕事に集中する店主さんへと視線を送れば、それに気づいた杏寿郎さんが静かに手を上げ
店主さんを退出させてくれたことにホッとした
「──これで良いか？」
「…っ、その日の夜は…私を杏寿郎さんのす、好きにして下さ…っいッ！！////」
どうにでもなれやチクショーーッ！！
ほぼ投げやりに近い勢いではあったが、言い切った自分を全力で褒めた
イチゴさんと福ちゃんの案とは言え──(因みに二人は面白半分で爆笑していましたよ…えぇ、)
それ以外に良い案が思い付かなかったし、それが最善なのだと信じたい…っ！頼むから！！
正直、杏寿郎さんからの返事は物凄く怖かった
主に引かれていないか、の心配だが……
「………まさか、君の口からそんな魅力的な提案が出るとは思いもしなかったな」
「〜〜っ！杏寿郎さんが動いてくれるのはコレしかないって…っ」
「そんなことはないぞ？Aの手料理だって食べたいし、なんなら一緒に居てくれるだけでも俺は嬉しいよ」
「………では、それで！」
「断る！…好きにしても良いのだろう？…ふっ、楽しみだなぁ」
……帰りたい。
悪魔の微笑みとはこの事か？
杏寿郎さんからの私にでも出来る簡単な内容に愕然としたし、その手があったか！っと感心してしまった
その案への変更は叶わなかったが…っ
その日の夜は…生きていられるのか、今から心配です。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
