３８７話、若の命令 ページ47
「ぁ…、あの──「Aさんッ！！見つけましたよッ！？」
「！？ …お！山さんじゃん！」
漫画のように廊下の突き当たりからスライドして登場してきた山さんにビビった
本気で走り回ったらしく、息も絶え絶えな山さんを労うように肩をポンポン叩いてやった
「流石は山さん！見つけるのが早いね！」
「はぁ…！はぁ、Aさんに何かあったらマジで困るんですよッ！！」
「は〜い」
そこから始まったが山さんのグチグチ小言に私は耳を塞いだ
石田さんの方をチラリと見れば、私がよく見る普段と変わらない笑顔で楽しそうに此方を見ていた
気のせいだった──。
そんな見間違いではない
後で杏寿郎さんに聞いて……良い内容なのかな、
とても意味深な表情をした石田さんの事が私は少し気になった
「さぁ、探検はおしまいです！兄貴が戻ってくるまで客間待機ですよ！」
「へ〜い」
案の定といべきか、やはり連れ戻される結果に口を曲げたが
そんなことではもう動じなくなってしまった山さんが私は少し寂しいぞ！
「それではAさん、山本が来たので私はこの辺で…」
「！ あ、石田さん！とても貴重なお時間をありがとうございました！凄く楽しかったです」
にっこり柔らかい笑みで返してくれたのも束の間、次の瞬間には山さんの方を向いては静かな声色で冷たく言い放った
「山本──如何なる理由があろうとも若の命令が絶対だ…Aさんを任された以上に大切なことなんざねぇんだ──分かったな？」
「は、はいッ！！すみませんでしたっ！！」
ひ、ひぇえ〜〜っ！こわっ！？
普段、温厚な人ほどキレたら怖い
ってのを体感した瞬間でもあった
やっぱり石田さんもヤクザなんだなぁ〜っと改めて思った
「先ほどは出過ぎた真似をしてしまい大変申し訳ありませんでした。──ですが、今一度お考えくだされば…幸いでございます」
──そう、言い残し石田さんは別の方向へ歩いて行った
" 姐さん " かぁ
………どう考えても無理な話だけど
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
