３８２話、破門 ページ42
「ここは客間なので滅多に人は入っては来ないと思いますが…もし、変に絡まれたら連絡下さい！全力で戻りますんで」
「ほんの数分でナイナイ！はよ、行ってきんしゃい」
「………Aさん、絶対に客間から勝手に出ちゃダメですからね！」
全く…っ山さんの心配性なのか、私に対する信用度が低いのか…
とりあえず笑い飛ばしてやったさ！はっはっはっ！！
山さんに通された客間と言う名のどこぞの旅館みたいな綺麗さのある場所に若干、苦笑いしつつテーブルの前に座った
「……そう言えば田中さんはあの後ってどうなったの？」
「…………破門になりましたよ」
「破門？？」
「この世界から ” 足を洗った ” って意味ですよ」
「へぇ、真っ当な人生過ごしてるのかねぇ」
「………幸せに過ごしてるんじゃないですか？」
襖を閉じる瞬間、山さんに気になった事を投げ掛ければ
ニッコリと深みのある笑みで言われれば、漠然と天井を見上げた
何事も無かったのか
少し安心した
山さんは今一度、頭を下げて今度こそ襖を閉めた
とりあえず山さんが戻るまで、これまでのデータをまとめることにした
したのだが──
「ビックリするぐらい普通だ」
路地裏の件は衝撃的ではあったが、それ以外は至って普通
イメージ通りってヤツだった
いや、恐らく本当にヤバいのは隠してるんだろうけど……
まぁ、そんな刺激的な内容を求めているワケではないが──
「………」
部屋からは出ない！出ないが、ちょっとした悪戯心で襖を開いては長い廊下を覗き見たら──
「！ ぁ…っ」
「おや、これはこれは…ご無沙汰しておりますAさん」
「石田さんっ！」
一瞬、焦ってしまったが他でもない石田さんの登場に正直者の私は隠す気の無い満面の笑みで喜んだ
安定のダンディーに目が潤うぜ…！
ゆっくりと客間に逆戻りしては、そそくさと石田さんを向かい入れた
「…そう言えば山本はどうしたんです？確か今日はずっと付きっきりと伺っているのですが…っ」
「あ〜〜っ、クソどうでもいい頼まれ事を言われましてね……私にはよく分からないけど、ソイツにとっては大事な用なんですかね？」
「──Aさんより大事な用とは…大変興味深いですね」
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
