３８０話、嫌われてますなぁ ページ40
「…あ？山本お前…何？いっちょまえに女なんて連れ込んでんじゃねぇよ」
「！ ちが…っ」
「ったくよぉ…今日だったっけか？若の女か何だか知らねぇけどソイツのせいで此方は偉い迷惑だっつーの！」
「！」
「周りの連中は漸く若に女が出来たとか浮かれてるけど…振り回される身にもなって貰いてぇ話だよ」
とても上機嫌に笑い飛ばしてるコイツに対して怒りが込み上げていたが、次第にこの男から発せられる言葉の数々に血の気が引いていくような感覚が襲ってきた
「そもそも女の分際で何も出来ねぇくせに下手に首突っ込んで…田中さんも「宮崎さんッ！？滅多なことは──ッ！」
この男が私のことを相当嫌いなコトがよーく分かった
それと私が若様の女だって理解してないコトも分かった
知っててやってるなら山さんにではなく私に突っ掛かってくるだろうさ
山さんが慌てたように言葉を遮るモノだから男の機嫌は急降下した
「あ？……そう言えばお前、若の女に気に入られてるらしいな？」
「自分の立場をよーく分からせてやるのも先輩の役目だ！」
勿論、私の気持ちは既に着陸寸前までいっている
なんなら胴体着陸する勢いであった
私も山さんもこの男に嫌われているらしく、随分と楽しそうに
素晴らしい言葉を並べて再び山さんを殴り掛かろうと手を振りかざしたのを私は山さんを庇うようにスッと手を伸ばした
「あ？なんだよお前…女のクセにそんなに死にてぇのか？」
「…………」
「いいか？よーく聞け！俺はコイツの先輩なんだよ？この世界は下のモンは上のモンに頭が上がらねぇの？分かるか？」
下の者の待遇は以前、若様に聞いていたから覚えてはいる
いるのだが──この男の言い方に問題があるのか？
とても腹立たしい
何よりもコイツは私の大切な友人を殴ったんだ
先輩だからなんだ？
” 私には ” 関係ない
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
