３７６話、ノーマルもハードもない ページ36
ずーんっ
今ならそんな効果音が頭上に添付してありますので御覧ください。
ってぐらいには落ち込んでたりしていた
思ってた以上に杏寿郎さんとのご飯が食べれなかったのがショックだったみたいで、山さんが先程から焦っているのが伺える
「お、恐らくですけどAさんとの食事をパスするってぐらいの呼び出しがあったんですよ！いや、絶対ッ」
「……だろうよ…うん、分かってる落ち込んでも──
「お待たせしました！こちら軍鶏の親子丼になります〜」
「！！！」
憂鬱だった雲行きも何処へやら…
届いた親子丼に思わず拍手してしまったほどに綺麗な卵色に頬が緩んだ
杏寿郎さんが予約してくれた昼食はまさかのまさか！
世間的な情報には疎い私ですら知っている
親子丼で有名の店
平日ですら長蛇の列〜〜なんてキャッチフレーズもお得意のお店
とんでもねぇ場所を予約してくれたもんだ
山さん曰く、杏寿郎さんの知り合いの友人の店？の特権乱用で予約できたらしい
などと、とても曖昧だし…そこまでいけば杏寿郎さんにとって他人なんじゃ…？なんて思ったが、滅多に食べれないご馳走に
そんな話はどうでも良くなった
「うまぁいっ！！」
「うめぇ！！生きてて良かった…っ！」
大袈裟な事を言う山さんだけど、マジで美味しいから困った話だ
トロトロに溶けた卵と柔らかい鶏肉の旨味がズルい！
自分だったらまず食べれない代物なだけに噛み締めた
「ところで、この後は何か行きたい場所とかあります？なければこのまま屋敷に向かいますけど…」
「行きたいところ……ぁ、何かオススメの路地裏とかある？怪しげなスポットだと有り難い」
「………危ないのでダメです！」
「ノーマルなスポットでも良いからっ！」
両手を合わせて、はいっ！錬成！パァアッン！！──ではないが
山さんにお願いしたらダメ出しを食らった
やはり路地裏が危ないのは把握した
路地裏にノーマルもハードも無いことを祈りたい所ではあるが…
拝む用に両手をスリスリ擦り合わせて頼み込めば
最初こそダメ出しをしていた山さんが次第に唸り声を上げ
漸く観念したのか、頷いてくれた
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
