３７２話、叩き潰す ページ32
死に急ぎ野郎どもなど初めから相手にしていない兄貴は携帯を取り出し、慣れた手付きで数度タップしたあと電話を繋いだ
「──ご無沙汰してます。片山さん…煉獄杏寿郎です……えぇ、まぁ……単刀直入に言いますと──
そちらさんのクソガキがウチに遊びに来ておりましてね。
偉い勉強になるお話をベラベラ喋るだけでは飽き足らず
アポ無しで遊びに来るほど俺たちの関係は良好だったか？」
「てめぇ…ッ！？今、クソガ──
ガンッ！！！
ぁああ“あ“ッツ！？」
兄貴の発言に沸点が沸いた男は無造作に怒りを剥き出し、立ち上がろうとした瞬間
ソレを黙らせるように兄貴は目の前に置いてある足の短い机を蹴り付けた
勢いよく机は前に飛ばされ、男のスネへと直撃した
痛みに悶え、男は大人しくソファーへ戻り兄貴は何事もなく電話を続けた
「同じ同業者としてアポ無しで乗り込んでくる意味──バカでも分かるよなァ？」
同業者が許可も予約も無しに乗り込んでくる意味は俺でも分かる
──抗争。
今から喧嘩しますけど良いですか？
先に吹っ掛けてきたのだから何をされても文句は言えない
売られた喧嘩なら尚更、アポ無しで来るなんて話はこの世界では話にならない
そんな当たり前の常識を知りませんでした。なんて話は通用しない
その上でこの男はウチに来たのだから何をされても可笑しくはない
此方には大義名分があるのだから──
「そんなにウチと ” 遊びたい ” なら構わんが──
やるからには叩き潰すからな？
……ハッ！笑わせるな…そっちの都合など知るか！
今すぐに決めろ
誠心誠意の謝罪か、組の解散か、それとも──」
俺にはよくわかんねぇけど、兄貴が潰すっと言ったが最後
本当に跡形もなく消える──
俺が此処に入る前
煉獄組を兄貴が引っ張っていくに辺り、舐め腐った他の組の連中を潰した話を先輩から聞いたことがある
昔とは違い、今はそんなバカな事をするヤツは居なくなったと思っていたが──
先方と話が済んだのか、兄貴は携帯の通話ボタンをタップして
隣の空いたスペースに用済みの携帯を投げ捨て
満足そうに足を組み直し、ゴミを見るような目で前に居る男を見据えた
「──喜ばしい知らせだ、お前さんのパパがもうお前を ” いらない ” そうだ」
「───ッ！？」
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
