３４４話、だってカッコいいから ページ4
なーんか、忘れてるような………？
「ぅぬん"…ッ！！？」
「どうした！？」
「ｹﾞﾎｯ…ぁ、すみません……っ大事な事を忘れてた」
「大事なこと？」
何しに此処に来たんだ私は──バカだ、知ってた
手拭きで手を拭き、杏寿郎さんから渡されたウーロン茶を一口飲んでは
慌てて私は身なりを整え、改めて背筋を伸ばした
「えっとですね、杏寿郎さんに会いたかった理由がもう一つありまして──」
「ふっ……とても改まった話のようだな」
「…っ！かっこよ……じゃなくっ！！私から杏寿郎さんにお願いがあります！」
「いいよ、Aの頼みなら何でも…」
「即答かいっ！」
目尻を細めて優しく微笑むにっこりスマイルに打ちのめされそうになったが、なんとか堪えた
そしたらまさかの内容も聞かずに即答されたことにツッコミが入るだろうさ！
せめて内容だけでも聞いてほしい…なっ
これまでの私たちの努力とかさ？ほら…っ！
軽く咳払いして、杏寿郎さん了承をスルーして私は話を戻した
「杏寿郎さんの居る世界を見てみたい…って言ったらダメですか？」
「……………何を言っているのか分かっているのか？」
「………っ、はい」
ですよねー！
こう、１８０度ガラッと雰囲気が変わってしまうのが流石と言いますか……怖いですっ！
想像はしていたが…っ！
この際、諦め半分以上！！でも私たちの努力だけは見てほしい！
てか、私の友人たちを杏寿郎さんに自慢したいんだ！！
「ダメ元覚悟の上です！せめて話だけでも聞いてください！」
「……俺を納得させられる自信があるみたいだな…いいぞ？やれるものならやってみろ」
「………カッコいい…ッ！！」
「こら！真面目な話なんだろうな？茶番ならそれなりの対応に変わるぞ？」
「ごめんなさい…っ」
だって、カッコいいだもん…っ！
やっぱり私はギャップには弱いです
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
