３７０話、おねだり ページ30
「あ！Aさん！あれも兄貴のお店ですよ！」
「あーソウデスカ、」
煉獄組がシメているシマを巡回してみよう！inドライブ編
のついでと言った感じに山さんの安全運転で巡回中
山さんにとって見知った店を見つける度に私に教えてくれた
見た目からして高級そうなキャバクラ数店舗
会員制ジム
一番衝撃的だったのが、不動産を紹介された時が思わず聞き返してしまったぐらいには驚いた
っと言っても買っただけで、ほとんど丸投げ状態に近く
キャバクラの様な水商売系列には力を入れてるらしい
そちらの方がお金の回りが良いそうで──
「あと、株とかやってるみたいですよ？俺には全然わかんねぇッスけど」
「……あのさ、あの人…なんでヤクザやってるの？」
「…そうッスねぇ」
普通にカタギとしてやっていけるほどの金持ちやんけ
山さんは笑って " このご時世ヤクザ一本でメシは食っていけない " などと、まともな事を言うものだから思わず感心してしまった
「だからAさんが兄貴におねだりしても痛くも痒くもないんですからジャンジャン甘えたらどうです？」
「バカ言え！ " 親しき仲にも礼儀あり " って言葉を知らんのか！」
「…因みに付き合ってからおねだりした物は？」
「………Tシャツ？やきとり？」
「……はぁ…兄貴も大変だなぁ」
その哀れみを含んだ悲しい声を今すぐに止めろ！！
もっと他にもあったハズなのに頭の記憶領域が仕事しないコトにただ苦笑いを浮かべるしか出来なかった
労働者になってからの人生、人様におねだりなんて誕生日プレゼント以外にしたことがない私にとっての " おねだり " のレベルを舐めないで頂きたいッ！
「……お、おねだりって例えば？」
「んー、アクセサリーとか服…あとはどっかに連れて行って貰うのも有りッスね」
「…………わぁっ！全部、若様がやってくれてたわ！凄いッ！」
「Aさんが動かないから動くしかなかったんですね…分かりました」
「……はぃ。」
なんも言えねぇー！改めて杏寿郎さんの努力が見えた瞬間でもあった
ペアリングも服も杏寿郎さんが強制的に連行しなければ欲しいとも思わなかっただろう
山さんが呆れるのも無理はない
思っていて自分でも呆れてきた
おねだりの値段設定基準が分からない人間からしてみれば、頭を悩ませるには充分な題材であった
ピコンッ
「！ 噂をすれば──」
「…どうかしましたか？」
「若様、お昼一緒に取れないって」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
