３６９話、兄弟の盃 ページ29
山さんの話曰く
極道の世界に踏み込んだから先ずは、組長との《 親子の盃 》っという契りの儀式を結ぶのが掟らしく
義兄弟関係と似たようなモノで、組長を父親として慕う──
疑似家族のような関係性になるとても大切な儀式なのだが
ここ煉獄組の組長さんは只今、色々？あって不在らしく
代わりに若様がその儀式を取り纏めた
「若頭なのに俺たち下っ端に真っ先に “ 組長、不在の事をどうか赦して欲しい “ って頭を下げたんッスよ！？」
「ほぉおおおっ！！あのッ若様がッ！！？」
「入り立てだから若頭の凄さなんてピンともこなかったけど、この人はすげぇ人だって直感しましたよっ！」
山さんを疑うワケではないが全然、想像出来なかった
いや、だってあの若様だよ？
……まぁ、それだけ必要というか…大切な儀式に組の代表が出てこないなら…いやでも…うわぁ〜
勢いよく山さんとハラハラと興奮した
「ヤクザはメンツが命って言いますけど…クソガキ相手に頭を下げれる兄貴に心を奪われたっていうか……普通に惚れましたね」
「おぉ〜！ふふっ、ご馳走さまですっ！」
「…ぁ、因みにそのままナメ腐った奴らは組から消えたって言う都市伝説聞きます？」
「…………遠慮シマス。」
とんでもねぇ都市伝説だな
幸せ気分が台無しだぜ…っはは、
山さんの笑えない冗談に苦笑いで返すしか出来なかった
「親子の盃は交わせなかったけど代わりに兄貴との盃は交わせたんですよ！」
「ぁ、だからアニキなのか！」
「まぁ、それでも仮なんですけどね…っ兄貴は組のみんなが兄弟みたいな？そんな感じで見てるんで」
「あー分かるかも」
「だから俺、兄貴に認められて本当の兄弟の盃交わしてもらえるよう頑張るのが今の目標なんッス！！」
ビジッと決める山さんに思わず拍手してしまった
みんな兄貴、兄貴って慕ってるから普通に兄弟的なモノだと思っていたが……
こうして、また一つ若様の知らない一面を知れて
嬉しい反面、ニヤけてしまいそうになる口元を両手で隠して何とか誤魔化したけど山さんにはバレバレで余り意味はなかった
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
