３６１話、お金は大事だよ〜 ページ21
「？…ぁ、此処に名前書けば良いんですか？」
「はい！その下に保証人の名前を書いていただければ大丈夫ですよ」
慌てたかと思えば急に大人しくなる
変な山さんのテンションに首を傾げた
まぁ、100万をポンッと記入したことに関しては私もビビってはいる
いるけど、どうせ見て触ってペチペチしたら返すつもりだから──
そう思ってるだけに山さんの過剰までの反応が不思議だった
お兄さんの指示のもと、サラサラと名前を書き
もちろん実印なんて大切なモノは持ち歩いてはいないので、親指を朱肉に付け
契約印じゃぁあああっ！！！
っと気分上げ上げで押した
控えていた部下さんに手拭きを貰い、隣で虚ろな目をしている山さんにスッと書類を渡した
「……！…山さんには絶対に迷惑かけないから！お願いっ！私を信じて」
「……それ最終的に裏切るお約束じゃないですか…っ」
「へへっ、１度は言ってみたかった！」
ドラマでもお馴染みのお約束ってヤツだ
保証人のお願いなんて、賃貸契約の時ぐらいだったし
まぁ面白半分、冗談半分で両手を合わせて山さんに頼んだ
今一度の盛大な溜め息の後、渋々と言った具合に山さんは署名してくれた
へぇ、山さんの名前…虎太郎と言うのか！
名前に “ 虎 “ が付いてるなんて、なんと勇ましいことか！
っと感動したと同時に以前、杏寿郎さんが教えてくれた
煉獄組の象徴について思い出し、杏寿郎さんの方を見たら目線が合い
ソッと人差し指を立て、シーッと促された
“ 余計なことは喋るな “
つまりはそう言うこと…なのだろう？
いい子なので大人しくした
そうこうしているうちに頼んだ100万円の札束がトレーに乗って運ばれてきた
「……ひ、100万だ！！山さん！100万だよ〜さ、触っても良いですか？」
「どうぞ！」
「わぁ〜すごい」
いい子にしていたが、目の前の欲の塊には黙っていられなかった
テンション爆上がりな私とは正反対に、前屈みになってブツブツと何かを唱え始めている山さん
１枚、１枚の諭吉の重みを噛みしめた
束ってすげぇえっ！！
扇子みたいにして扇いでみたい気持ちにもなる
金持ちやべぇっ！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
