３６０話、よーく考えよー ページ20
「何か他に聞きたいことはないか？」
「……あーじゃあ “ お金の借り方 “ って教えてもらえますか？」
恐らく…いや、絶対に借りることはない場所──
そんな所から学べる機会があるなら１度は経験してみたいモノだ
期待の眼差しで杏寿郎さんに何度も瞬きをしては無言の “ お願い “ をしてみたら
小さく肩を竦められ、軽くおでこを突っつかれた
「用意してやれ」の若様の一言に待機していた下っ端くんたちは慣れた動きで各々準備をしてくれた
「──借りる側が用意するのは、身分証と印鑑……保証人だな…まぁ保証人の名義と住所が分かれば居なくても構わない」
「…保証人……」
「……山本、ご指名だ…やれ」
「うげっ！？…いや……はいっ」
通された応接室のこれまた座り心地が抜群のソファーに座り、向かい合うように新人教育の先輩が必要な物を机に並べて座る形になった
その回りを囲うように数人が待機している状況に、逃げ場がない感が凄いです…っ
保証人の言葉にゆっくりと山さんの方を見れば、ｼｭﾝと落ち込み具合が凄いものの
他でもない若様の命令とあらば──なんちゃらってヤツだ
渋々、私の隣に座ってくれた
例えフリでもそんなに嫌なモノなのか…っと
まぁ保証人ってマイナスのイメージしかないから仕方がない気もする
「此方が借用書になります…ここの下の空白に必要な金額を記入してください」
「……ぇ、いくらが良いんだろ」
「じゅ、10万ぐらいで良いんじゃな…「山本、黙れ」…はいっ」
「？」
ただの仮なのに、少し焦っている山さんの反応に疑問は残るも
対して気にも止めることなく、設定金額に集中した
直ぐ返すし…この際、５０万……いや、夢の１００万円札束、拝んじゃう？
札束を片手に人の頬を叩いてみたい夢の一つを今此処で──！！
そんな欲望丸出しにニヤニヤしつつ私は借用書に100万円っと記入すれば、それを隣で見ていた山さんが声を大にして騒いだ
「ちょ…っ待ってくださいよAさんんッ！！？100万はやり過ぎですって！？」
「……え？ダメなの？」
「ダメも何もッ──何でもないデス。」
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
