３５８話、社畜 ページ18
「そう気を張らなくても大丈夫だぞ？此処にいる大半は若い連中ばかりだ！君と歳だってそう変わらない」
「え！？そうなの？みんな年上ばかりだと……へぇー！」
若様の話によれば組に属した最初の駆け出し…下っ端くん達は部屋住み？
…住み込みで働いてるらしく(社畜だね)
このビルの上の階に部屋が用意されているらしい(社畜だね)
部屋住みって言うのが中々にハードみたいで…
下手なバイトよりもキツい内容なだけに、メモを取る手が何度か止まり掛けた
「掃除、炊事……兄貴分どもの送迎は勿論、基本的な礼儀作法や仕事内容も此処で覚えさせていく」
「なるほど…！教育実習的な感じ？」
「そう思っても構わない…兄貴分と盃を交わせた者から晴れて部屋住みは卒業だ」
奥が深いなぁ〜
後で山さんにウラ事情でも聞こう！
絶対、掘り出しネタが埋まってる臭いしかしねぇぜ！！
スラスラと教えてくれる若様に、ちゃんと下の者の勤務内容も把握してるんだなぁっと感心した
「教育って誰が教えてるの？」
「俺だ」
「……え“っ！？」
「…なんだ？その反応は…」
「いや…えっ？普通、他の先輩とか…っ」
「ふっ…冗談だ！俺も暇ではないからな…… “ 時々 “ 付き添いで同行する時があるだけだ…普段はコイツが面倒をみている」
全くもって笑えない冗談に、愛想良く笑い返すことは私には出来なかった
若様の教育って……間違いなく逃げ出す人が大半を占めてる気がする
グッと親指で指した方へ視線を向ければ、お辞儀をする少し強面だが
とても面倒見の良さそうな柔らかい微笑みを浮かべるお兄さんが居た
時々の同行に若様が付いてくる……逆に緊張するなぁ
想像するだけで、下っ端くんたちに感情移入してしまいそうなほど、身震いしていたらソッと頬を撫でられた
「同行した甲斐があってAに出会えた。存外、悪い習慣でもない…そう今でも思っているよ」
「……ふふっ、若様は面倒見が良くてカッコいい兄貴ですもんね！」
杏寿郎さんに言われた瞬間、衝撃的なあの出会いを方を思い出しては笑ってしまった
まさか、明らか下っ端らしき二人組に付いていた上司さんが
組織のNo.2だとは思いもしなかったし
なんなら、此処まで推しにそっくりだなんて思いもしなかった
そう言った点に置いても、日頃の若様の面倒見の良さが招いた結果と言った所だろう
勿論、私も杏寿郎さんに出会えて凄く幸せだ
人生180度変わってしまった気持ちは否めないが──
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
