３５７話、事務所へ突入 ページ17
若様の後ろを刷り込み済みのヒヨコ並みに着いて行く中
辺りを見渡すも、本当にヤクザの事務所とは思えないほど普通だった
何処かの小規模企業と言われても違和感がないぐらいには──
企業と言う点に置いては強ち間違いではないが……
ｶﾞﾁｬｯ
「「「お疲れ様ですッ！！」」」
「おう」
久しぶりに浴びた声のボリュームに思わず肩が上がった
それを後ろに居た山さんはバカにしたように笑うものだから、そのままひじ打ちを決めてやった
「ほ、本日はお忙しい所をありがとうございます！最善を尽くして邪魔にならないよう努めますので宜しくお願いします！！」
深々と頭を下げれば、パチパチと申し訳程度の拍手が聴こえてきた事に何となくの申し訳なさに苦笑いした
そんな中、明らか１人だけ盛大に拍手喝采している音に頭を上げれば
見覚えのある人物に気分が明るくなった
「片岡くんだ！久しぶりだね！いぇーいっ！！」
「え！？ぁ…いえーい！お、覚えてくれてありがとうございます！！」
「覚えてるよ！少しだけお邪魔します！ぁ…これ良かったら皆さんで召し上がってください」
半強制的にハイタッチを求めれば、恐る恐るに返して貰えた
え、……そんなに怖かった？
少しショックであるが、そんなショックなど打ち消すような片岡くんの笑顔に負けた
山さんも前はこんな可愛い笑顔で居てくれたのになぁ〜
染々そう思いつつも持ってきた菓子折りを片岡くんに手渡した
「Aさん…騙されちゃダメですよ！コイツは愛想 “ だけ “ しか取り柄がないんですから！」
「山本てめぇ…ッ愛想以外にも取り柄ぐらいあるぞ！？このやろーッ！」
「良いからさっさとお茶の用意ぐらいしてこいよ気が利かねぇな」
「お前ちょっとこっち来い！…大体、俺の方が先輩なんだぞ！？」
「２ヶ月ちょい早く生まれたぐらいで何が先輩だよ」
片岡くんに足蹴りを撃ち込み奥の方へ消えていく山さんたちを微笑ましい光景を見るようにニタニタ笑顔でつい、頬が緩んでしまった
本当に仲が良いですなぁ〜
実に羨ましい限りだ
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棗(プロフ) - 黒猫さん» んんッ！黒猫さんコメありがとうございます！！若様の『お嬢』呼び良いですよね！ヽ(´・`)ノ♡ 色っぽい声で言って貰いたい一心で、欲望のままに書いてみましたwいぇいっ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: f6f7f83bec (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 煉獄さんのお嬢呼びいただきました！最高です！！！ (2022年3月28日 23時) (レス) @page16 id: 02ed9e584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2022年3月21日 8時
