＊２４＊ ページ25
「俺急いでるんで、もう行きますね。」
「待てよ、逃げるのか？」
「違います、急いでるんです。」
「・・・・これは、、忠告だと思え。」
「・・・。」
静まり返った空間で白竜と南沢先輩だけの声が響く。
「渡しませんよ、先輩なんかに。」
「あ"ぁ？お前、誰に向かって言ってんだ。」
段々と、
「貴方にです、先輩。」
緊張が張り詰める。
「いい度胸じゃねぇか・・・だが、それは口だけか？白竜。震えてんじゃねーかよ。」
「っ・・・・・。」
「そんなんで、守るだとか、渡さないだとか、よくほざけたもんだ。そんなに俺にぶっ潰されたいなら・・・してやるよ。」
ぶっ潰す・・・？
「駄目・・・。」
傷ついちゃう・・・。
白竜が私のせいでっ・・・。
「そんなのっ・・・。」
駄目だよっ・・・！！
「白竜！！」
「待て！！A！！！」
私は勢いよくとびだす。
人間は無力だ。
技を使えなければ魔力だって存在しない。
私には戦えるほどの格闘術なんかもないし、筋肉、体力だってない。
でも、
戦う以外の方法で守ることだってできるはずだ。
「先輩っ、」
人間は力を使えない代わりに、‘‘血液’’がある。
「Aっ！大丈夫だから下がってろ！」
守らなくちゃ。
「私の血が欲しいならっ・・・あげますっ！！」
「何言ってんだよ！そんなことしなくても大丈夫だっ！！」
「・・・私だって守りたい・・・人間で無力だけど・・・。。」
守りたいっ・・・。
だから、
「だからっ・・・白竜を傷つけないでくださいっ・・・。」
もし、
もしも、
私に力があったら、こんなことしなくても何とかなったかもしれない。
私があそこでふざけて先輩の名前を呼ばなかったら、
私が白竜と一緒に部屋に戻ろうと待っていたら、
私が温泉に入ろうなんて言っていなかったら、
こんなことにはなっていなかったのに・・・。
「へぇ・・・じゃぁ、遠慮なく・・・＿＿＿＿。」
恐怖の刃は容赦なくつきつけられる。
「・・・・・っ・・・。」
逃げちゃいけない・・・怖くても・・・逃げないっ・・・。
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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ファレイ(プロフ) - まいかさん» 前作にもコメントいただきありがとうございます(*´ω｀*)頑張りますね(*´ω｀*) (2014年4月6日 13時) (
レス) id: da9a84b969 (このIDを非表示/違反報告)
ファレイ(プロフ) - むぎ♪さん» ありがとうございます(*´ω｀*)前作も読んでいただきありがとうございます(*´ω｀*) (2014年4月6日 13時) (レス) id: da9a84b969 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ♪(プロフ) - すごく面白いです！前作の死神も読みましたがそちらも大変素敵でした！テスト頑張ってください！！応援してます！ (2014年4月1日 15時) (レス) id: e719925637 (このIDを非表示/違反報告)
まいか - 頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2014年3月31日 3時) (レス) id: 8146b96781 (このIDを非表示/違反報告)
ファレイ(プロフ) - 龍乃宮嶺音＠花宮真さん» おやすみwwwwwwww (2013年9月24日 22時) (レス) id: 4eb0ad8605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファレイ | 作成日時：2013年8月25日 23時
