＊２９＊ ページ30
そうそう、何故この学園に女子がいないかという話だが、それはヴァンパイアだからこそのことだという。
もちろん、最初、女子がいなかったわけではなかった。
ちゃんと女子はいた。
しかし、人間のだ。
ヴァンパイアの女子はそういないという。
人間で入れられた女子たちは事情も知らされずに入ってきた。
男子全員がヴァンパイアなんて知らずに、私みたいに。
しかし、
学生で未熟なヴァンパイアに、女子、つまりは餌を与えるのはあまりにも危険だった。
彼らは加減を知らないのだから。
女子たちは逃げるように学園を出て行った。
中には血を吸われつくされた者もいたらしい。
それ以来、女子はこの学園に入れないことになっていた。
そうしたのなら、何故私が呼ばれたのだろうか。
何故、私一人だけが。
理由は至って簡単なものだった。
"私の勘だ、君なら大丈夫だと、思った"
なんて。
学院長の勘は見事にあたり、私は今白竜と共に一応平穏に暮らしているつもりだ。
だだ南沢さんのことを除いてだが。
学院長がいったあの言葉が私の心をかき乱す。
人間界にいられないということは帰るのだろうか、この人間界から別の世界へ。
消えるのだろうか、私のいないところへ。
帰ってしまうのだろうか、私をおいて……
このことを白竜に言うべきだろうか、
そんなことを考えながら部屋への廊下を歩いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ファレイ(プロフ) - まいかさん» 前作にもコメントいただきありがとうございます(*´ω｀*)頑張りますね(*´ω｀*) (2014年4月6日 13時) (
レス) id: da9a84b969 (このIDを非表示/違反報告)
ファレイ(プロフ) - むぎ♪さん» ありがとうございます(*´ω｀*)前作も読んでいただきありがとうございます(*´ω｀*) (2014年4月6日 13時) (レス) id: da9a84b969 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ♪(プロフ) - すごく面白いです！前作の死神も読みましたがそちらも大変素敵でした！テスト頑張ってください！！応援してます！ (2014年4月1日 15時) (レス) id: e719925637 (このIDを非表示/違反報告)
まいか - 頑張ってください！更新楽しみにしてます！ (2014年3月31日 3時) (レス) id: 8146b96781 (このIDを非表示/違反報告)
ファレイ(プロフ) - 龍乃宮嶺音＠花宮真さん» おやすみwwwwwwww (2013年9月24日 22時) (レス) id: 4eb0ad8605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ファレイ | 作成日時：2013年8月25日 23時
